日系人団体NCRRの慰安婦問題に対する見解

官房長官が「グレンデール市をはじめ米国で、市民生活の中に慰安婦をめぐるような、出身国によって意見が全く異なるこうした案件を持ち込むことは適切ではない」などと安倍首相に負けずデマを垂れ流しています。
デマ内閣の官房長官なので当たり前ですが。

官房長官「在留邦人も同じ思いで訴訟」 慰安婦像撤去訴訟

産経新聞 2月25日(水)12時42分配信
 菅義偉(すがよしひで)官房長官は25日午前の記者会見で、米グレンデール市の慰安婦像の撤去を在米日本人らが市に求めた訴訟で、ロサンゼルスの州裁判所が原告の訴えを事実上退ける方針を示したことに関し「米国内で慰安婦像や碑の設置はわが国政府の立場やこれまでの取り組みと全く相いれない。極めて残念なことを受け止めている。現地の在留邦人の方もおそらく同じ思いで訴訟に踏み切ったと思う」と述べた。
 菅氏は「グレンデール市をはじめ米国で、市民生活の中に慰安婦をめぐるような、出身国によって意見が全く異なるこうした案件を持ち込むことは適切ではない」とも語った。訴訟自体については「米国内の裁判所だ。政府として個別具体的なコメントは控えるべきだ」とした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150225-00000521-san-pol

「出身国によって意見が全く異なる」?

官房長官はアメリカ国内の慰安婦像設置に関し、日系人/日本人と韓国系/韓国人で「意見が全く異なる」などと言っていますが、そもそもグレンデール慰安婦像設置に日系人団体が協力しています。
それについては、これまでもうんざりするくらい指摘してきましたが、改めて、日系人団体NCRRの慰安婦問題に対する見解を示しておきます。

Nikkei for Civil Rights & Redress continues to support the many struggles for justice. We are participants in the Summer Activist Training, the fight for the rights of workers, and international support for such groups as the comfort women brutalized by wartime Japan. NCRR is also active in efforts to make Little Tokyo a thriving community, which includes the campaign for a recreation center.

http://www.ncrr-la.org/about.html

戦時中日本によって虐待された従軍慰安婦支援に加わることを表明していますね。

The Nikkei for Civil Rights & Redress has supported and will continue to support the Korean Comfort Women’s demand for an apology and individual reparations from the Japanese Government and understands how important both the apology and reparations are. Japan has said that they settled all claims when they paid reparations as part of the peace treaties after the war, but these monies did not go to the Comfort Women.

http://www.ncrr-la.org/news/comfortwomenmonument/comfortwomenmonument.html

こっちではもっと明確に、韓国人従軍慰安婦が日本政府に対して謝罪と補償を求める行動を支援することを宣言し、謝罪も補償もいずれも重要であることに理解を示しています。さらに、日本は戦後の平和条約で補償問題は解決済みだと主張しているが、それらは従軍慰安婦のための補償ではない、とも言ってますね。

繰り返しますが、これはアメリカの日系人団体の主張です。

安倍政権にとっては、NCRRなどは日系人のうちに入らず、目良氏のような在米右翼こそが手先となりうる都合のいい日本人なのかもしれませんけどね。