民主党政権期2010年頃から失業率も自殺者数も減少に転じているグラフを示しながら“アベノミクスのおかげ”と主張する芸風

まだこんなことを言ってる人がいるのかと思ったら2017年2月の記事で、はてぶでも結構突っ込まれてたの少し安心しました。
日本の自殺者数はなぜ「激減」したのか?「金融緩和を批判するリベラル」という奇妙な状況(村上尚己 2017.2.24)

何よりも典型的なのは、失業率のデータだ。アベノミクス発動以前と比較すれば、雇用が改善しているのは明白である。

これを言うと、「増えているのは非正規雇用ばかりだ」などと主張する人もいるが、人々の生活を本気で考えるなら、職があることがまず重要である。データを見ればわかるとおり、デフレを容認・加速してきた過去の政権下では、職に就けない人が大勢いた。

さらに、失業率のデータと関連しているのが、自殺者数の数字だ。アベノミクスがはじまった2013年以降、日本の自殺者数は、3万人超に急増した1998年よりも前の水準にまで顕著に減少している。依然として喜べるような数字ではないのはたしかだが、自ら命を断つ人が減っている意義は大きい。

https://diamond.jp/articles/-/116548

では、記事中に示されているグラフを見てみましょう。

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(※:赤線は引用者による)

https://diamond.jp/articles/-/116548

失業率も自殺者数も減少に転じたのは2010年頃であることが明確にわかりますね。もちろんアベノミクスと称する政策が開始されたのは第二次安倍政権ですから2013年、影響が早く出たと仮定しても2012年9月くらいがいいところでしょう。それ以前の自民党総裁は谷垣氏でしたからね。

とりあえず、村上尚己氏のすごいところは、明らかに民主党政権期から改善している指標のグラフを前面に出しながら「日本人の生活は明らかにアベノミクス以降でよくなっている」と主張する厚顔無恥さですね。