「モラ夫」という表現

以前モラハラの記事を書いた頃から、モラハラ関係のサイトや書籍も見るようになったのですが、どうにも目につくのが、「モラ夫」という表現。
まるでモラハラに関しては、男が必ず加害者で女が必ず被害者であるかのような表現であって、差別的な表現だなあと感じます。
もちろん、男性が加害者で女性が被害者になる構図が一般的に多いであろうというのは分かっていますけど、女性の加害者、男性の被害者も存在するわけですから、「モラ夫」表現は、男性被害者に対する配慮に欠けています。


割と対照的なのが、共同親権を求める別居親の団体ですが、構図としては子供を連れ去るのは母親が多く当然子供に会うことを望む別居親には父親が多いのですが、父親・母親といった性差で区別せず「同居親」「別居親」という表現が普通ですね。これは父親が子供を連れ去り子供と引き離される母親もいることを考えれば当然の配慮です。

モラハラ関係では「モラハラ加害者の特徴」が一人歩きし離婚などに際して相手を攻撃する手段としてのモラハラ加害者扱いに利用されているようにも思われます。「「モラハラ加害者の特徴」なるものの使用法、あるいは使用時の留意点」でも書いたように、「モラハラ加害者の特徴」をあくまで被害者自身の「気づき」を支援するツールに過ぎない点に留意し、被害者の支援者はじめ第三者が不用意に利用するのは控えるべきだと考えます。