この件です。
http://mainichi.jp/select/news/20141227k0000e040214000c.html山田美樹氏:運動員人身事故、近くで演説 秘書が身分隠す
毎日新聞 2014年12月27日 15時00分(最終更新 12月27日 18時28分)
◇被害男性、一時意識不明 秘書「月曜まで待って」
衆院選公示期間中の12日、東京1区の自民党、山田美樹氏(40)の運動員が選挙区内で人身事故を起こし、被害者が救急搬送される近くで山田氏ら陣営が街頭演説を行っていたことが毎日新聞の取材で分かった。翌日に被害者の入院先を訪ねてきた秘書が、応対した親族に「(投開票後の)月曜まで待ってくれ」などと言って身分を明かさなかったことも判明。被害者側は「非常識だ」と批判しており、山田氏の事務所は取材に対し、山田氏本人に事故をすぐ報告すべきだったなどと釈明している。
警視庁神田署などによると、事故は12日午後1時半ごろ、東京都千代田区神田神保町2の神保町交差点そばで発生。道路左側に止めた車の右後部ドアを運動員の30代男性が開けたところ、後ろから来た都内の印刷関連会社に勤務する60代男性のバイクと接触した。男性は転倒して一時意識不明となり、搬送先で外傷性くも膜下出血と診断されて2週間以上入院した。半年間の通院が必要で運転もできない状態だという。
車に乗っていた山田氏事務所の吉沢昌樹政策秘書らによると、遊説支援で山田氏と合流するため神保町へ向かい、到着直後に事故が起きた。山田氏らは救急車が到着後に現場から約30メートルの場所で街頭演説を始め、事故処理中も続けた。終了後に選挙カーで移動し、山田氏本人に事故の報告をしたのは同日夕方だったという。
被害者の男性は勤務中で、勤め先の会社会長(68)は「運動員の事故も知らず、近くで演説するのはおかしい」と指摘。「吉沢秘書らが親族を訪ねたのは事故翌日で、名刺を渡すことや身分を明かすことを『月曜(投開票翌日)まで待ってほしい』と言って拒んだと親族から聞いた。不誠実だ」と批判する。
取材に対し、山田氏の事務所は「候補者(山田氏)への事故発生の連絡が遅くなった点については厳重に注意した」と文書で回答。被害者側への対応については「捜査中で詳細について説明できないが、誠意を持って対応している。山田もお見舞いに伺った」としている。
しかし、山田氏が病院を訪れたのは、毎日新聞が取材を申し込んだ翌日(20日)だったという。事故当日の経緯や事故後の対応について、国会周辺で山田氏本人に直接聞いたところ「イレギュラーな取材は勘弁してほしい」とだけ述べた。
山田氏は東京大法学部卒業。米コロンビア大経営学修士の元経済産業官僚で、東京1区で民主党代表だった海江田万里氏を破り再選された。【鈴木泰広】
民主党代表を討ち取るためには、運動員の事故を隠蔽することも辞さないのは、政権を奪取・維持するためには手段を選ばない自民党の候補者としてとてもふさわしい行為ですね。
ところで、似たような事故が共産党候補の演説時にもおきています。
2014年12月10日
http://www.jcp-osaka.jp/osaka_now/1347選挙カーの対応について
さる12月6日(土)午前、JR森ノ宮駅前にて、選挙カーにて街頭演説中、駅構内で女性が倒れられました。しかし演説を中止するのが遅れたことにより、救急隊に通報する電話通話が聞こえづらくなり、関係者のみなさまに大変ご迷惑をおかけいたしました。事故や病気への対応を最優先すべきことは当然であり、今後は乗務員一同機敏な対応が出来るように徹底していく所存です。
2014年12月10日 日本共産党大阪府委員会 選挙宣伝部長 谷藤久
http://www.jcp-osaka.jp/osaka_now/1356「選挙カーの対応」の事実経過について
2014年12月11日
日本共産党大阪府委員会・選挙宣伝部長 谷藤 久
12月10日付「選挙カーの対応について」のコメントを発表して以降、事実ではない内容がネット上で流布されていることから、事実経過を説明いたします。
当日の街頭演説開始直後に、駅前の横断歩道を走ってきた女性が、森之宮駅構内でつまずいて倒れておられました。
そばにいた女性運動員はすぐさま駆け寄り、「大丈夫ですか」「救急車をよびましょうか」と何度か声をかけました。同時に、男性運動員が駅員に知らせに行き、まもなく2人の駅員の方が駆けつけました。
こうして駅員の方も含めて対応しているなかで、通りかかった女性が携帯電話で救急通報をされました。その際に、事態に気づかないまま後援会の応援弁士が演説を続けていたため、電話のやりとりが聞こえにくい状況になったものです。
女性からの指摘を受けた候補者が、応援弁士に指示してすぐに演説を中止しました。そして、駅員が対応していることを見届けて、救急隊の妨げにならないように、宣伝カーを移動させました。
以上が事実経過であり、宣伝カーの乗務員は倒れた女性に適切に対応しましたが、演説の音声が救急通報の電話の妨げになったのは事実であり、昨日のコメントは、その点についての今後の機敏な対応を表明したものです。
こちらは、自民党候補のように隠蔽しなかったためか、ネット上で反共産党プロパガンダに利用されました。
自民党 | 共産党 | |
---|---|---|
事故日時 | 2014年12月12日 | 2014年12月 6日 |
事故の形態 | 運動員の車との接触事故 | 駅構内でつまづいて転倒 |
事故の程度 | 外傷性くも膜下出血 | -- |
事故処理中 | 演説を続けた | 演説を続けた |
直後の対応 | -- | 運動員が救護 |
論点 | 運動員が身元を隠蔽した | 救急通報時に演説が邪魔になった |
影響 | 選挙期間中の情報の隠蔽に成功した | 共産党に対するネガティブ・キャンペーンに利用された |
その他
上記以外にもこんな事故があったようです。