何のことやら

こんなブコメがついてました。

sukemasa_fujiwara 中世から使われてた煙幕を「人を骨まで溶かす超兵器!」とか言ってる人は確かに資料を読まず、読解力がないと思う。 2015/02/13

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/scopedog/20150212/1423761538

多分、白燐弾のことでしょうけどね。赤猫さんの言ってるように「人を骨まで溶かす超兵器!」とか言った記憶は私にはありませんねぇ。
1971年初版の早乙女勝元東京大空襲」の記述を引用したことはあります。

東京大空襲―昭和20年3月10日の記録 (岩波新書 青版 775)
 ほかに、黄燐焼夷弾も多量に使用された。黄燐は火災を一時に拡大する場合は、かなりの効果を上げる。落下と同時に大きな爆音がして、白煙を吹きあげ、無数の燐片を飛散させ、ときには100メートルにもおよぶことがある。火力は、そう強くはないが、有毒ガスを発生し、燐性剤が人体を冒し骨まで腐食させる威力がある。

http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20120205/1328415072

sukemasa_fujiwaraのような人は、早乙女氏はサヨクだからとか言い放つのでしょうかね。
揚げ足取りばかりしてると、知識の蓄積が出来なくなるんですよ。
どっかのバカが“白燐弾はただの煙幕”というデマを広げた悪影響がまだ残ってるということでもありそうですが。

ちなみに白燐弾ベトナム戦争でも使われていて、非難の対象になっていることが国会議事録を検索するだけでもわかります。少しでも調べれば“ただの煙幕”じゃないことくらいすぐにわかるはずですけどね。

さらに、最近の映画「フューリー」でも白燐弾を使って建物に潜んだドイツ兵を攻撃しています。燻されて飛び出てきたドイツ兵にはあちこち白燐が付着して煙が出てる描写があり、それを機関銃で撃ち殺す兵士に対して「ほっといても死ぬ」と言い放つシーンがあります。“白燐弾はただの煙幕”だなんて言ってるのは、日本の一部のネット民だけでしょうね。