池田信夫氏は自分がなぜ間違えたのか、ちゃんと説明すべきでしょうに

池田信夫氏は、“植村氏が1992年1月の記事を書いた”など、取材もせずに勝手に決め付けた上で捏造記者扱いしています。
植村氏が、西岡力氏に続いて櫻井よしこ氏を提訴すると、さすがに池田氏自らが提訴されることに怯えてか、名誉毀損行為に対して言い訳をしています。

彼が事実誤認だと指摘しているのは、1992年1月の「慰安所 軍関与示す資料」の記事を植村氏のものと私が書いた点だが、これは昨年12月22日に発表された朝日新聞の第三者委員会の報告書で次のように事実関係が明らかにされた。

吉見氏は1991年の年末に資料の存在について東京社会部の記者であった辰濃哲郎に連絡をしたと言い、上記朝刊1面記事を中心となって執筆した辰濃は、1991年の年末に吉見氏から連絡を受けて過去の政府答弁などを調べ、当該資料の存在にはニュース性があると判断して記事化を考えた。

これは辰濃氏自身も『朝日新聞 日本型組織の崩壊』で認めており、事実だと考えられる。私の本が出た段階(昨年10月31日)では判明していなかった事実だが、結果として私の記述は誤りだった。私は朝日新聞と一緒にされたくないので、ここで訂正し、植村氏に謝罪する。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51929207.html

慰安婦と挺身隊の混同を捏造扱いするような人間が、結果として誤りだった、などという言い訳をするんですか。あきれ果てますね。
しかも、前記事にも書いたように1965年当時には既に巷間に流布されていた慰安婦と挺身隊の混同という状況のもとで他のメディアと同様に混同した朝日記事に比べ、池田信夫氏の誤報は、確たる根拠もなく勝手に1992年1月の記事を植村氏によるものと決め付けたことによります。

一つの記事を批判するにあたって、その記事を書いたのは誰か、という最も基本的なことすら池田信夫氏は取材して調べることもなく、無関係の記者とその家族に右翼の脅迫が集中するように煽り立てたわけです。

あまつさえ、その程度の杜撰な取材に基づいて、朝日バッシングという風潮にあやかって儲けようと慰安婦否認のプロパガンダ本を出す始末。他人を苦しめることで自分の懐を潤そうとする。
人間のクズの所業ですね。