内容はタイトルどおり。
別に白燐弾などに興味のない一般人が知らなくてもなんてことない知識ですが、白燐弾について何か主張したいのなら知っていて当然の知識ではあります。
毒物
国立医薬品食品衛生研究所のサイトより抜粋
官報公示名 | 化学物質(例) | 別名 | Chemical Name | Synonym | CAS |
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黄燐 | 黄リン | 白リン | Yellow phosphorus | White phosphorus | 12185-10-3 |
はい、白燐は黄燐の別名に過ぎないことが、公的機関の資料から分かりますね。
少なくとも、実務上、白燐と黄燐を区別する必要性はありません*1。
あり得るとすれば、「黄燐」という記載も「白燐」という記載も新聞など一般で使用されていることから、「黄燐」「白燐」を並列に記載する場合くらいです。この場合、「黄燐」も「白燐」も同様の性質を持つと言う前提での文章になります。正確さより読者の理解を優先させた記載と言えます。
そんなわけで、このブログでは、基本的に白燐と黄燐は同じ物として使い分けていません。
ところが、こんな馬鹿げたことをコメントしてくる人が後を絶ちません。
さらにこのエントリでは赤燐と白燐では燃えているものが違うので発生する煙にも違いが現れるのだ。
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20090914/1252948704#c
という論で紹介されているのは黄燐といういただけない始末です。
何がどう「いただけない」のかさっぱりですね。
相手にする価値はなさそうでしたが、一応突っ込んでおきました。