文春記事を発端とするネガキャンが致命傷となっていますので、おそらく鳥越氏が当選することはないでしょうけど、私自身の考えとして書いておきます。
もし宇都宮氏と鳥越氏が争っている状況なら、迷うことなく宇都宮氏を支持しますが、経緯がどうあれ宇都宮氏が辞退した以上、次善は何かと考えざるを得ません。そうすると他の有力候補を見比べてみると、小池氏は極右レイシストで、増田氏は自公の傀儡ですから、消去法で鳥越氏しかいません。
斉藤美奈子氏がこういうことを言っていました。
私はもう日本の左派リベラルには何の期待もしないし、野党連合も応援しない。日本の民主主義は今日、死んだ、と思った。たいへん残念です。
http://www.gendaishokan.co.jp/article/W00101.htm
鳥越氏を野党統一候補にして宇都宮氏を下ろした経緯が気に入らない人たち*1にとって宇都宮氏が出ないのであれば、誰が都知事になっても構わないのでしょうか?極端な話、差別団体である在特会元会長の桜井氏が都知事になっても興味なしですか?桜井氏は当選しそうに無いから関係ない?でも小池氏と桜井氏は思想的に大差ありませんよね。
鳥越氏はリベラル的な理想からは程遠い候補かもしれませんが、現時点では主要候補である小池氏や増田氏に比べてどうなのかという視点が重要でしょう。
宇都宮氏を下ろした経緯が気に入らないから、後はどうなっても構わないってのはさすがに無責任じゃないですかね。
先の参院選では『情勢報道で当選最有力と伝えられる候補が嫌であれば、2位につける候補に投票すれば良い』*2とかいう論調もそれなりに受け入れられていたと思うんですが、都知事選になって“一押し以外は全部ダメ、入れるところがない”という風潮に逆戻りというのはとても残念ですね。
これでは、入れたい候補がいないから白票とか棄権とかいう人たちを批判できないように思えます。
*1:与党支持者を除く