野党論評に関する雑感

選挙前まで野党再編と称する事実上の分裂をを煽っておいて、選挙が終わると野党が分裂したから与党の大勝を許したとか言うのは身勝手にもほどがあると思う。
今回の衆院選で言えば、小池新党をやたら煽っていた感が強い。選挙終わってから野党が分裂したから負けたとか言い出すくらいなら、“民進党は小池氏を迎えて党の刷新と野党勢力の結集を図るべき”くらい言っておくべきで、それならスジは通っている(まあ、小池氏を民進党に迎えるというのには賛同できないけど、スジ論として。)。
小池氏が民進党とは別個に国政政党を立ち上げようとしてたのはわかりきってた話で、そうなれば野党が分裂した状態での選挙になることもわかりきってた話、そこを黙認しておいて野党分裂を批判するのはおかしいし、そういう状態なら前原代表としては野党分裂を避けるなら希望の党と合流しなければならなくなるわけで、結果を見てからああだこうだ言うのはどうかと思う。

小池「排除」発言の正当化はおかしい

別記事でも言ったけど、合流協議の中で希望の党で公認を出す条件を示して、その上で条件に同意しない民進党議員を排除するならスジは通る。でも、トップだけで合流を決めました。民進党としては公認しません。とまで決めておいてから、こちらの条件を呑まないなら排除するというのなら、それは騙し討ちか詐欺行為。

排除されたリベラルに対する同情は単に「排除」という言葉に反応したわけじゃなく、所属する党が無くなり、公認も無くなった状態で選挙目前の時期に政治理念を揺るがす踏み絵を迫られ、あるいは最初から排除されたから。

だいたい、理念で排除するのは当たり前というなら、安保法反対を主張してきた民進党との合流を決めた小池氏が間違ってるとも言えるしね。離党した議員を受け入れるならともかく、党まるごと受け入れるのなら、その党の理念も受け入れたということになるわけで。後だしで条件を追加するのはどう見ても卑怯。

内定もらった後他社の内定を蹴って就職間近になってから労働条件を追加され、納得できなければ排除と言われれば、誰だって理不尽だと感じるでしょうに。