「慰安婦像を少女像と呼ぶのを止めた朝日新聞(11/26(日) 23:32配信 、Japan In-depth、古森義久)」の件。
あれっ! 少女像ではなくて、慰安婦像なのか。奇妙な驚きを感じた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171126-00010000-jindepth-int
と初っ端から飛ばす古森氏ですが、そもそも朝日新聞は以前からサンフランシスコ市の慰安婦像に対しては「少女像」呼称を使ってませんよね。
例えば、こんな感じで。
http://www.asahi.com/articles/ASKBT13CCKBSPTIL02X.html米の慰安婦像設置場所、市有地に 大阪、姉妹都市解消か
半田尚子
2017年10月25日15時32分
旧日本軍の慰安婦像が建てられた米サンフランシスコ市の民有地が、同市に譲渡されたことが朝日新聞の調べでわかった。姉妹都市提携を結ぶ大阪市の吉村洋文市長は「像をパブリックスペース(公共の場所)に置くなら関係は解消する」と宣言しており、今年で60周年を迎えた姉妹都市は解消の危機を迎えた。
慰安婦像は今年9月、現地のチャイナタウンにある市営公園に隣接した民有地に地元の民間団体が建てた。サンフランシスコ市議会に提出された資料によると、像は幅約90センチ、高さ3メートル。3人の女性が背中合わせに手をつないでいるデザインだ。現地報道によると、中国、韓国、フィリピンから慰安婦となった女性を表しているという。
過去記事をざっと見る限り、朝日新聞が「少女像」呼称を用いているのは、ソウルにあるような椅子に座っている少女の像に対してです(それも全てではなく、「慰安婦像」と呼称している記事もあります)。
サンフランシスコ市の慰安婦像を「慰安婦像」と朝日新聞が記載しているのは、設置した団体が「The Comfort Women Memorial」*1と呼称していることもあると思われます。
そんなわけで、古森氏が「これまで「慰安婦像」のことを「少女像」と呼んでいた日本の大手新聞がその呼称を突然変えた」というのはそもそも事実関係からして間違っていますね。
11月24日の大手新聞のサンフランシスコ市での慰安婦像設置についての記事だった。それまで「少女像」と呼んでいた慰安婦像を突然、慰安婦像と呼称するようになっていたからだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171126-00010000-jindepth-int
と古森氏は書いていますが、上記引用の通り、10月25日の朝日記事でもサンフランシスコ市の慰安婦像を「慰安婦像」と表記していますし、それ以前も件のサンフランシスコ市の像についてはほとんど全て「慰安婦像」と書かれています。
古森氏はもう少し真面目に新聞を読むべきだと思いますよ。
あと、サンフランシスコの慰安婦像は、ソウルなどの少女像とはデザインが違っていることくらいは知っておきましょうね。