検挙件数だけ見てもわからないと思う

この件については双方に言いたいこともあるのだけど、とりあえず。

統計を見る限り、痴漢の検挙件数は女性専用車両導入の4年前、平成8年頃から増加傾向にあり、それは導入後にも変化していない
必要か不要かと言う論はほかに譲るとして、女性専用車両に痴漢防止の効果があるかないかといわれれば、それは『無い』と言わざるを得ない
どういうシチュエーションで痴漢に遭ったかというデータが取れなかったので、原因は憶測で考えるしかないが、自分が無理にでも想像できるケースは

○ 男性が女性専用車両が出来た後もそこに乗り込んで痴漢行為を働いている
○ 女性専用車両はラッシュ時に設定される場合が殆どなので、それ以外でのすいている時間帯でかつてのラッシュ時に匹敵する痴漢行為が行われている
○ そもそも痴漢に遭う潜在的可能性を持った女性は女性専用車両を利用していない

さて、どう考えるか

https://anond.hatelabo.jp/20180304172556

「痴漢の検挙件数」の統計データを確認していませんので、上記引用の説明が正しいと言う前提*1で以下。

女性専用車両が出来たからと言って、全ての女性が女性専用車両に乗車しているわけではないので、一般車両に乗車した女性が痴漢被害に遭っていることが考えられる。その場合、痴漢加害者が減ったわけではないので、被害発生件数も減らない。
・痴漢はもともと暗数の大きい犯罪であるため、検挙件数の増加が発生件数の増加を意味するわけではない。仮に発生件数が減っていたとしても、痴漢は犯罪だという認知が広まることにより、検挙件数が増えることはありえる。

そういうわけで女性専用車両に痴漢防止の効果がないとは言えないと思いますよ。



*1:おそらく正しいとは思うけど