ネットで読める李容洙氏証言

李容洙氏の証言はネット上では二次強姦魔による誹謗中傷ばかりで、そもそもの発言内容を検索で調べようとしてもなかなか見つけられない状況です。実際の証言内容よりもそれを中傷した便所の落書きの方が検索上位に来る状況はさすがに異常だと思いますので、ネットで得られる信頼できるソースを挙げておきます。この他にもあればお知らせいただけると幸いです。

2005年同志社大学での証言
2007年米下院公聴会証言_事前資料
2007年米下院公聴会証言_口頭証言

上記は同志社大学のサイトと米政府のサイトがソースです。
この他に新聞記事などもありますが、字数の制約かあまり詳細ではなく省略されていると思しき箇所も多いです*1

信憑性を損なうレベルの差異はありません

李容洙氏が自宅から連れ去られたのは1944年秋で帰宅したのは戦後1946年春です。表現方法はいくつかありますが、基本的にこれは変わっていません。
連行時の年齢は14〜16歳ですが、数え年や満年齢、連行中に年齢が変っていることを考慮すれば、14〜16歳はいずれも誤りとは言えません*2
連行されていた期間は、1944年秋から1946年春までの足掛け3年です。日本敗戦の1945年8月で区切るなら、足掛け2年になります。2年でも3年でも表現としては誤りではありません。
いずれの証言でも大連から日本の軍用船に乗せられて日本兵に強姦されています。日本の公的機関を通過して売春の為の渡航で、しかも条約違反の年齢であることから、日本政府が関与した強制売春・強制連行と言って問題ありません。仮に李容洙氏が自ら売春を望んだとしても日本政府は認めてはいけない年齢でした。したがって合法性は全くありません。まして本人が望んでもいないのであれば、日本政府が日本兵の性処理のために非合法な売春、強姦を黙認したに等しいと言えます。
日本の船で運ばれている以上、日本軍や政府が何も知らなかったとは言えません。

つまり李容洙氏の証言が日本の官憲が関与した強制売春であったことを示す証言であることに変りはありません。

それだけに否定論者にとっては何が何でも否定したい証言であり、そのために連行時の年齢や連行されていた期間と言った証言の信憑性に無関係な部分について20年間に渡って執拗に粘着しているわけです。

*1:そういう字数の違いを踏まえずに証言が変わったとかはしゃいでいる人もいますが・・・

*2:年齢については、以下も参照のこと。http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20121001/1349108957