外務省は「無用の誤解」とは具体的にどういう誤解か、それがどのように「テロリストを利すること」につながるのか、明らかにすべき

政府が、報道機関に対して「テロリストを利する」などというレッテルを貼る行為は極めて異常です。

 総理の中東訪問については,同2日の参議院予算委員会で総理も述べられているとおり,様々な観点を総合的に判断して決めたものであり,貴社のように社会的に影響力の大きい報道機関が,このように事実に反する報道を行うことは,国民に無用の誤解を与えるのみならず,テロリストを利することにもつながりかねないものであり,極めて遺憾と言わざるを得ません。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/p_pd/prs/page4_000955.html

そもそも安倍首相の中東訪問に外務省は積極的でなかったとの報道が仮に事実でなかったとして、それが国民にどのような「無用の誤解を与える」のか、そしてその“誤解”がどのように「テロリストを利する」のか、外務省は明確に説明すべきでしょう。
政府の意に反する報道に対して、安易に「テロリストを利する」などと決め付けるのは、政府の対応に問題がないか監視する上で報道機関を、それこそ“無用に”萎縮させるものであり、言論弾圧に“つながりかねないもの”と言えます。

ちなみにテレ朝はこんな回答。

これに対して、テレビ朝日広報部は「放送内容は取材に基づくものだ。今後も正確な取材と丁寧な報道にあたっていく」とコメントした。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/02/04/islamic-state-tv-asahi_n_6617768.html

週刊朝日を橋下維新が弾圧し、朝日新聞を安倍自民が弾圧し、次はテレ朝を弾圧しようとしているわけですが、安倍政権が人質事件を利用してメディア弾圧を強化しているということに国民はもう少し危機感を持つべきだと思うんですけどね。