この件。
<来夏の参院選>野党共闘、高まる壁…候補者調整が難航
民主党がいつまでもぐずってるようなら、共産党はこれまで通り全選挙区で候補者を出すだけの話ですよね。
そうなれば、民主党はほぼ確実に惨敗するでしょうし、共産党は2013年と同程度の躍進は確保できるでしょう。競合の結果、自民党が漁夫の利を得る選挙区も出るでしょうが、その場合の責任は、選挙協力を呼びかけた共産党ではなく選挙協力を決められなかった民主党が負うべきですし、非自民層の多くもそう思うでしょう。
結果として民主党の党勢は悪化を続けるでしょうね。
しかし、ここまで民主党内の反共イデオロギーが強烈だとは思いませんでした。党全体の利益を損なってでも反共が大事だと言うなら、それはそれで一貫しているとも思いますが、それで政権奪還は出来ないでしょうね。
私が民主党に投票するとすれば、政策的には自民党と同じであっても政権交代が期待できる党勢がある場合か*1、政策的に共感できる場合のいずれかです。政策的には戦争法廃止を党として明言できるかどうかですが、それすら出来ない有様で、かといって自民党に比類する党勢を持っているわけでもない現状では投票する価値がありません。
反共なら反共でも結構ですが、それなら政権奪還できる見通しくらい示してもらわねば、ただの反共弱小野党では支持なぞできませんね。細野にしても長島にしても共産党との協力は嫌だ嫌だというばかりで、共産党との協力なしに次期参院選をどう戦うのかの方針は一切示さない、これではただ駄々をこねているだけで見苦しいというほかありません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151110-00000006-mai-pol<来夏の参院選>野党共闘、高まる壁…候補者調整が難航
毎日新聞 11月10日(火)8時30分配信
来夏の参院選で野党が競合する見通しの「1人区」
来夏の参院選に向け、野党の候補者調整が難航している。党勢回復の進まない民主は、改選数1の「1人区」での共産との候補者一本化が勝敗のカギを握るが、共産は積極的に候補を擁立しており、競合区は増えつつある。民主執行部は、共産との候補者調整を進めれば党内の保守派の反発を強めかねないジレンマも抱えている。【福岡静哉、松本晃】
共産の山下芳生書記局長は9日の記者会見で「野党間の合意がなされた場合は、選挙区によっては候補者調整があり得ると幹部会で決めている」と述べ、民主との調整が付けば既に擁立している候補者を降ろす可能性を示唆した。両党の現在の擁立状況では、全国32の1人区のうち民主の岡田克也代表の地元・三重を含む7選挙区で競合する。共産はさらに、生活の現職がいる岩手、民主現職がいる長野でも新人を立てたため、民主、生活両党が正式に擁立すれば競合する見通しだ。
岡田氏は「1人区で候補者の競合は避けたい」と危機感を強め、9月に共産の志位和夫委員長と会談。しかし、細野豪志政調会長ら保守系が共産との協議に強く反発。2回目の協議が開けない状況だ。
身動きできない民主を尻目に、志位氏は衆院小選挙区当たり約2万票とされる組織票も念頭に、「1人区全部で選挙協力をしたい。共産は党支部を挙げて何でもやる」と野党協力の呼びかけを強める。一方で競合区への擁立は続いており、民主内には「『戦争法制反対』を旗印にした候補者調整を呼びかけることで、比例代表で安全保障法制に反対する無党派や若者を取り込むのが本音ではないか」との指摘がある。
民主は2013年参院選では1人区で全敗し、17議席にとどまった。選挙区調整が不調に終わり13年同様に惨敗なら参院で30議席台となる可能性すらある。政策が近く党内の反発の少ない維新、生活、社民の各党との選挙協力については、党分裂や党勢低迷で候補予定者の発表に至っていない。このため、党内には共産との調整を積極的に進めるよう求める声も強まっている。◇合区、民主の人選難航
来夏の参院選では1票の格差是正のために新たに1人区として合区される「鳥取・島根」「徳島・高知」のうち、民主の徳島・高知での候補者擁立が難航。鳥取・島根も無所属候補の推薦などを検討しており、厳しい状況だ。
民主は9日、党本部で「徳島高知合同選挙対策本部」を開き、両県連が挙げた候補者計2人を一本化する方針を確認した。同選挙区で立候補を検討していた現職の広田一参院議員(高知選挙区)は10月末、「合区反対」を理由に不出馬を表明。ゼロからの候補者選びを余儀なくされている。
共産は2合区とも新人を擁立。民主の玄葉光一郎選対委員長は会議後、記者団に対し、「幅広い野党結集をしないと勝てない」と述べた。【飼手勇介】