まあ、いいんじゃないかと思う。

この件。

「民主解党」岡田氏に要請へ=前原、細野、江田氏が一致

 民主党前原誠司元外相と細野豪志政調会長、維新の党の江田憲司前代表が11日夜、東京都内のホテルで会談し、野党再編に向けて民主党が「解党」を決断すべきだとの認識で一致した。自民党に対抗し得る野党勢力の結集を一気に進めるのが狙い。前原氏らは近く民主党岡田克也代表に申し入れる見通しだ。
 民主、維新両党は合流を視野に政策協議を進めているが、維新分裂の影響もあって停滞気味だ。維新の松野頼久代表は、民主、維新の双方が解党した上で合流すべきだと主張。これに対し、岡田氏ら民主党主流派は党の再建を優先し、解党に慎重な立場を崩していない。
 民主党内でも若手を中心に解党論が出ているが、前原氏ら保守派が表立って解党を求めれば、党内の路線対立が深刻化し、岡田氏の求心力低下につながる可能性もある。 (2015/11/11-22:57)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2015111100942

次期参院選での議席減が明らかに予想出来るにも関わらず、かつ他に何の成算もないにも関わらず、共産党との協力は嫌だという反共アレルギーに罹患している以上、民主党が党として党勢回復を考えるなら、前原、細野と言った右翼分子に出て行ってもらうしかないでしょう。「解党」という形をとるかどうかは別として。
民主党内に右翼分子が少なからずいるがために、民主党は政権を取ったら戦争法を廃止すると明言することすらできないわけですから、出てってくれるとその辺はすっきりするでしょう。
もちろん分裂によって党議席数は減りますが、協力できないまま選挙に突入しても議席数が減るのは自明ですから、起死回生を図るなら共産党と協力するしかありません。
まあ、前原、細野、江田での維新民主と選挙で競合する可能性はなりますが、自民党と大差ない前原細野江田新党では自公や民共を抑えて得票できる見込みはさほどないでしょう。

選挙区のパターンとしては3通り。

1.自公 vs 民共
これは、普通にいい勝負できる選挙区でしょうね。
確率的には、自公 60%、民共 40% くらいですかね。

2.自公 vs 維新民主 vs 共産
自公が漁夫の利を得る可能性が高いですが、維新民主に反共アレルギーがある以上しょうがありません。共産党としても、政権とっても戦争法維持するような維新民主に協力する筋合いは全くありません。
確率的には、自公 60%、維新民主 20% 共産 20%くらいと見ます。

3.自公 vs 維新民主 vs 民共
これも自公が漁夫の利を得る可能性が高いでしょうが、最も不利なのは維新民主になるでしょうね。
確率的には、自公 60%、維新民主 10% 民共 30%くらい。


いずれにしても、グダグダの分裂騒動を起こした維新とグダグダの分裂騒動を起こす民主が協力したところで野党再編の中核になんかなり得ないでしょう。政策的には自民党と変わらないかそれより右のくせに第三極を自称した閣外与党の昔の維新のようなものにしかならないでしょうし、そのような第三極が存在感を発揮できたのは、自民・民主がそれなりに勢力拮抗していたからで、現状のように一強多弱の状態では無理だと思いますね。
まあ、民主分裂が確定すれば、次期参院選で自公の議席数を削るのはほぼ不可能になるでしょうから、たとえ共産が躍進するとしても残念なことではあります。
それも、惨敗した維新民主が残った議席数をもって自公に合流すれば、おそらく参院の3分の2を超えるでしょうから、改憲発議は避けられないでしょうし、そうなれば、会食でマスコミ上層部を牛耳っている安倍政権が国民投票改憲賛成に国民を誘導するのは目に見えています。

まあ、皆、平和とか民主主義とかに飽きたんでしょうから、しょうがないですね。