現職大臣2人を討ち取った点、一人区での野党統一候補をまとめた点、鹿児島県知事選を制した点は評価できる

民進党がかなり健闘したと思いました。
改選前後の比較で見れば議席数を減らすのは当然予想されていましたが、前回参院選と比べるとかなり増やしていますので、素直に党勢を回復させつつあると評価して良いでしょう。もちろん、野党協力の影響も大きいわけですが、一人区全てでの野党統一候補をまとめあげたことも含めて評価できます。

32の一人区では、自民21に対し野党統一候補11でしたから、かなりの善戦です。

野党統一候補、接戦続く 朝日新聞参院選情勢調査

2016年7月7日05時05分
 野党が共闘し、すべてに統一候補を立てた32の1人区。野党統一候補が有利な情勢にある選挙区は序盤で8選挙区あったが、終盤は7選挙区。このほか、競り合いを演じている選挙区も五つある。1人区で自民に29勝2敗を許した前回13年の参院選に比べれば健闘している。

http://www.asahi.com/articles/ASJ767FYCJ76UZPS00G.html

直前ではこんな予測もありましたから、最後に4議席積み増したのは大きいでしょう。

このほか、沖縄、福島で安倍政権の現職閣僚2人を討ち取ったのは大きな勝利と言えます。
参院選・福島 岩城光英法務相の落選が確実 現職閣僚2人目が敗北(産経新聞 7月10日(日)23時14分配信)
ちなみに参院選と同じ開票日であった鹿児島県知事選では、民進・社民等の支援する三田園氏が、自民・公明の支援する候補を下しています。

改選前から議席を減らしたということで岡田代表の責任を云々する議論も見かけましたが、前回2013年から大きく議席を増やしていることも考慮すると、むしろ岡田代表を積極的にを評価すべきだと思います。

一方で共産党は改選前から議席数を増やしてはいますが、2013年の獲得議席数には至っていませんので議席を増やしたからと言って油断はできませんね。あるいは、野党共闘の成果が民進党議席になったという面もあるかもしれません。