“下野なう”新聞こと安倍政権べったりのちょうちん記事で知られる人類の汚点・産経新聞ですが、相も変らぬバカコラムを書いています。
「【産経抄】日本を貶める日本人をあぶりだせ 10月19日」の件です。
全編余すところ無くゴミですが、とりあえずこの部分だけ指摘しておきます。
日本の新聞記者でよかった、と思わずにはいられない。地中海の島国マルタで、地元の女性記者が殺害された。車に爆弾を仕掛けるという残虐な犯行である。彼女は「タックスヘイブン」(租税回避地)をめぐる「パナマ文書」の報道に携わり、政治家の不正資金疑惑を追及していた。マルタとはどれほど恐ろしい国か。
http://www.sankei.com/column/news/171019/clm1710190003-n1.html
▼今年4月に発表された「報道の自由度ランキング」では47位、なんと72位の日本よりはるかに上位だった。ランキングを作ったのは、パリに本部を置く国際ジャーナリスト組織である。日本に対する強い偏見がうかがえる。一部の日本人による日本の評判を落とすための活動が、さらにそれを助長する。
産経は女性ジャーナリストが殺害されたマルタの報道の自由度(国境なき記者団)が日本よりも高いのが気に入らない由。
「日本に対する強い偏見」だとか「一部の日本人による日本の評判を落とすための活動」だとかの根拠の無い決め付けで、全方位に誹謗中傷を発しています。
まあ、国境なき記者団による報道の自由度に対しては、やたらと批判が多いのも確かです。ただ、基本的にこれらのランキングやスコアは信頼できるのも事実です。個々の国に個々のバイアスがありますので、日本だけが不利になっているなんてことは統計的にまず起こらないんですよね。
ちなみに国境なき記者団による報道の自由度を侮辱する連中が持ち上げることの多いフリーダムハウスの報道の自由度では、日本とマルタはこうなっています。
https://freedomhouse.org/report/table-country-scores-fotp-2017
※引用者注:項目は左から、Press Freedom Status, Press Freedom Score(0-100 points), Legal Environment (0-30 points), Political Environment (0-40 points), Economic Environment (0-30 points)
ええと、日本(27)はマルタ(23)よりも下ですね。
産経に言わせれば「日本に対する強い偏見」とかになるんでしょうかね。
ちなみに日本がマルタより悪い項目は、 Political Environment でマルタ 9 に対して、日本 16 です。法律での規制ではないがニュースメディアに対する政府の影響を評価する指標で、台湾は 8、韓国は 14 です。