日韓政府間合意では「“全ての”元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業を行う」義務が明記されているのであって、「47人中36人の方々」に受け入れられたら終了という話ではないんですよね。

ニューヨークタイムズが従軍慰安婦問題を報道:「韓国の追加謝罪要求を安倍首相が拒否」 – お役立ち情報の杜(もり)

当事者47人中36人の方々に受入れて頂いた事を無視し、挺対協の要求を被害者の要求とする時点で記者が政治的にミスリードを狙ってるのは明白。首相の「心からおわびと反省の気持ちを表明」もスルー?

2018/01/15 09:47
b.hatena.ne.jp

こういう輩が山ほどいるわけですが、日韓政府間合意文中には「全ての元慰安婦の方々」と明記されています。

(1)慰安婦問題は,当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり,かかる観点から,日本政府は責任を痛感している。
 安倍内閣総理大臣は,日本国の内閣総理大臣として改めて,慰安婦として数多の苦痛を経験され,心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し,心からおわびと反省の気持ちを表明する。

(2)日本政府は,これまでも本問題に真摯に取り組んできたところ,その経験に立って,今般,日本政府の予算により,全ての元慰安婦の方々の心の傷を癒やす措置を講じる。具体的には,韓国政府が,元慰安婦の方々の支援を目的とした財団を設立し,これに日本政府の予算で資金を一括で拠出し,日韓両政府が協力し,全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業を行うこととする。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/page4_001664.html

7割でもなければ、「47人中36人」でもなく、「全ての元慰安婦の方々」です。
それとも日本には「47人中36人」を「全て」と解釈する伝統でもあるんですか?私の知る限りではそんな伝統はないはずですが。

受け入れていない残りの元慰安婦については、踏みにじっても構わないというのが日本人の戦時性暴力被害者に対する見方なんですかね?

「全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業を行う」と合意したのなら、その合意を日本政府はちゃんと守るべきだと思うんですが、“但し、日本が叩きつけた口止め料を受け取らない元慰安婦は除く”とでも書いた裏合意でも存在するんですかねぇ?