88年前に読売新聞があったとしたら、間違いなく“中国軍が満鉄を爆破”と報じ、日本軍の侵略を正当化しただろうね。

海自観艦式に韓国不参加…日韓関係悪化が影響か(9/24(火) 7:34配信 読売新聞オンライン)
この記事中の以下の記載。

海自観艦式に韓国不参加…日韓関係悪化が影響か

9/24(火) 7:34配信 読売新聞オンライン
 10月14日に相模湾で行われる海上自衛隊の観艦式に、韓国軍が参加しないことが正式に決まった。日韓関係の悪化が影響したとみられ、防衛省が近く発表する。政府関係者が明らかにした。
 韓国海軍は昨年12月、海自機に火器管制レーダーを照射したうえ、事実関係を認めず、再発防止策も示していない。こうしたことなどを踏まえ、日本政府は韓国軍を観艦式に参加させるのは適切ではないと判断した。
(略)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190923-00050207-yom-pol

特に「韓国海軍は昨年12月、海自機に火器管制レーダーを照射したうえ、事実関係を認めず、再発防止策も示していない。」の部分。

言うまでもなく、韓国側は火器管制レーダーの照射を否定しており、日本側は確たる証拠を公表していません。日本側が公表したのは、哨戒機機内の動画と謎の機械音のみで、それだけでレーダー照射が事実だと断定できる代物ではありません。
にもかかわらず、読売は「海自機に火器管制レーダーを照射した」と決め付けています。独自に裏づけ調査をしたわけでもなく、ただ単に日本政府の公式発表を垂れ流しているに過ぎません。

今から88年前の1931年9月18日。中国東北部奉天近郊の柳条湖にて“中国軍が日本所有の南満州鉄道の線路を爆破した”と報じられました。この柳条湖事件ですが、今では関東軍による自作自演の謀略であることが判明しています。
当時でさえ、関東軍による謀略であることを疑った人は少なくありませんでした。

ですが、その後の日本国内報道では、あるはずのない中国軍による爆破の証拠なるものまで次々と報じられ、既成事実化されていきました*1

日本国内の世論は、柳条湖で中国軍が日本の鉄道を爆破したという“事実”を信じたわけです。
今の日本社会が「韓国海軍は昨年12月、海自機に火器管制レーダーを照射した」と信じたように。