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立憲民主党に食われて大惨敗、共産党の見えない明日(10/26(木) 7:00配信 文春オンライン)
衆議院での共産党議席数
回数 | 投票日 | 共産党議席数 |
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第22回 | 1946/ 4/10 | 5 |
第23回 | 1947/ 4/25 | 4 |
第24回 | 1949/ 1/23 | 35 |
第25回 | 1952/10/ 1 | 0 |
第26回 | 1953/ 4/19 | 1 |
第27回 | 1955/ 2/27 | 2 |
第28回 | 1958/ 5/22 | 1 |
第29回 | 1960/11/20 | 3 |
第30回 | 1963/11/21 | 5 |
第31回 | 1967/ 1/29 | 5 |
第32回 | 1969/12/27 | 14 |
第33回 | 1972/12/10 | 38 |
第34回 | 1976/12/ 5 | 17 |
第35回 | 1979/10/ 7 | 39 |
第36回 | 1980/ 6/22 | 29 |
第37回 | 1983/12/18 | 26 |
第38回 | 1986/ 7/ 6 | 26 |
第39回 | 1990/ 2/18 | 16 |
第40回 | 1993/ 7/18 | 15 |
第41回 | 1996/ 9/27 | 26 |
第42回 | 2000/ 6/25 | 20 |
第43回 | 2003/11/ 9 | 9 |
第44回 | 2005/ 9/11 | 9 |
第45回 | 2009/ 8/30 | 9 |
第46回 | 2012/12/16 | 8 |
第47回 | 2014/12/14 | 21 |
第48回 | 2017/10/22 | 12 |
小選挙区比例代表並立制が採用されたのは第41回(1996年)からですが、自民党と民主党という二大政党が確立した2003年以降は共産党は10議席未満に低迷していました。第三極なる野党の乱立が始まった第47回(2014年)に14年ぶりに20議席以上を確保しましたが、それと比較すれば9議席減らした、というのが今回ですね。
してみると、今回の衆院選を共産党大惨敗と言えるのかどうか。
ちなみに前回衆院選(2014年)での獲得議席数からの増減で言えば、自民党7議席減、公明党6議席減だったりしますね。議席減で責任問われるのっていつも野党、それも政府与党に批判的な野党ばかりなんですよね。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171026-00004689-bunshun-pol立憲民主党に食われて大惨敗、共産党の見えない明日
10/26(木) 7:00配信 文春オンライン
22日に終わった衆院選。事前の予想に反し、大失速したのは、希望の党だけではなかった。
「ああ、ほっとしたなあ」
日付の変わる10分前に沖縄1区で小選挙区唯一の当選者となる赤嶺政賢氏に当選確実の報道が出ると、共産党の志位和夫委員長は小池晃書記局長と拍手で喜んだあと、思わず小声で呟いた。
共産党は、前回獲得した21議席を大幅に下回る12議席にとどまった。特に比例代表での「過去最多となる850万票」の目標は幻に終わり、北海道、中国、四国ブロックでは議席を獲得できなかった。政治部記者が語る。
「共産党は『確かな野党』として衆院選、参院選、東京都議選と議席を伸ばしていた。自民党も嫌だが、民進党も嫌という層の取り込みに成功していたのです」
この勢いで、衆院選でも民進党、自由党、社民党との選挙協力で議席増を狙っていた。
「多くの選挙区で候補を取り下げ、野党統一候補に一本化する代わりに、15の重点選挙区を指定。そこは共産党候補を推してもらい、沖縄の1議席にとどまっていた小選挙区議席を増やす作戦でした。与党における公明党と同じポジションです」(同前)
民進党とは、硬軟自在の戦略で交渉を優位に進めていた。野党共闘に賛成すれば、その議員の選挙区の共産党候補を早々に降ろす作戦だ。
「政策理念の違いから共闘に反対だった議員でも、選挙に弱い政治家は共産党にすり寄っていきました。民進党から希望の党に移った議員には、共産党は“刺客”を立てていますが、松野頼久氏や小川淳也氏の選挙区に擁立を見送ったのは、民進時代に共産党と握っていたからです」(民進党関係者)
9月に入って、希望の党が結党されても、共産党幹部はこう余裕を見せていた。
「都議選と同じ構図だ。これで行き場のないリベラル層はうちに来るしかない」
だが、都議選と大きく違ったのは、立憲民主党の誕生だった。リベラル層を立憲民主党に食われ、惨敗に終わった志位氏は「共闘勢力が議席を伸ばすのは嬉しいことだ」と強がったが……。
「そもそも候補の取り下げは、高齢化で縮小する党の支持基盤を踏まえての苦肉の策でもあった」(前出・幹部)
公明党と同じく、「下駄の雪」となるのか、もう一度独自路線に舵を切るのか。展望は見えない。
「週刊文春」編集部