いくつかの疑問・懸念

ネトウヨ」の定義にこだわる人はネット上に多いし、「侵略」「虐殺」「強制連行」の定義にこだわる歴史修正主義者は右翼政治家や右翼言論人に多いが、「国益」の定義を明確にしている人は見かけない。こういう人たちのいう「国益」は得てして「自己満足」と区別できない。

北朝鮮を侮辱・侮蔑する表現はこれまでもカジュアルに蔓延していたが、最近では中国・韓国に対する侮辱・侮辱がカジュアルに蔓延しだしているように感じる。別に対立しているわけでもない事案で相手国の意図を推測するにあたって見下した表現を使っているのを一般紙でも見かける機会が多くなったようだ。

宮崎駿氏が改憲に警鐘を鳴らす文章をウェブで公開したことに関しては微妙な思い。内容云々ではなく宮崎氏の社会的地位を考えると映像表現で語って欲しいというのが率直な感想*1。しかしながら、アニメ監督がああいう形で言わなければならないと思うほどに既存のメディアが黙りすぎ、控えめすぎなのが、それ以上の問題であり、危機でもあるので、このような社会の到来を許した自分自身の不甲斐なさを痛感する思いのほうが強い。

安倍政権の下、日本は下り坂を徐々に加速して転がり始めている。おそらくもう止められない。もっと早く全力で止めるべきだったと思うけど、その頃は(おそらく今も)「グンクツの音がw」とせせら笑う自称リアリストの悪影響が強かった。奈落へ落ちていく日本が止まるまでに、前回は300万人以上の日本人と1千万人以上の諸国人を犠牲にしたけど、今度はどれほどの生贄を必要とするのだろう?

*1:なので、ハウルとかの表現は好感持てます。