韓国側がどのような意見表明をしたかについて日本メディアには報道する気がないのかな
調整が難航した焦点になるはずの、韓国側の意見表明内容について、ほとんど報じられていないのはどうしたことでしょうかね？
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150705-00000551-san-eurp産業革命遺産、世界文化遺産に登録決定 ３年連続１９件目…韓国発言で最終日まで紛糾
産経新聞 7月5日(日)22時40分配信
審査は当初、４日午後に予定されていたが、審査の場での韓国側の発言内容をめぐる日韓の調整が難航したため、最終日の５日に先送りされた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150705-00050086-yom-ent「明治産業革命遺産」、世界文化遺産へ登録決定
読売新聞 7月5日(日)22時48分配信
６月の日韓外相会談で日本側が、一部の施設で朝鮮半島出身者が働いていた歴史を明示する意向を示し、韓国は、登録への協力姿勢に転じた。それでも、審議での発言内容などを巡り、両国の調整は難航、審議が当初予定の４日から先送りされた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150705-00000065-mai-cul＜世界遺産＞「明治日本の産業革命遺産」登録決定 ユネスコ
毎日新聞 7月5日(日)22時42分配信
当初、審議は４日に予定されていたが、意見陳述の内容などを巡り日本と韓国の間で調整がつかず、新規案件の審議期間の最終日である５日に延期された。
韓国は産業革命遺産について「戦時中、朝鮮人が強制徴用された施設がある」として登録に反対していた。６月２１日の日韓外相会談で、互いの推薦案件の登録に向け相互協力することで合意していたが、今回、徴用をどう説明するかで日韓間の協議が長引いたとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150705-00000084-jij-soci軍艦島など世界遺産に＝「明治日本の産業革命」登録決定―8県23施設・ユネスコ
時事通信 7月5日(日)22時42分配信
しかし、委員国の韓国が「施設の一部で戦時中に朝鮮半島出身者の強制徴用があった」として登録反対を主張し、日韓が協議した結果、日本が太平洋戦争中を含む歴史全体について説明を加えることなどで合意。両国が意見表明の内容などをめぐり最終段階の協議を続けていた。
産経「審査の場での韓国側の発言内容をめぐる日韓の調整が難航」、読売「（韓国の）審議での発言内容などを巡り、両国の調整は難航」、毎日「意見陳述の内容などを巡り日本と韓国の間で調整がつかず」、時事通信「両国が意見表明の内容などをめぐり最終段階の協議」とまあ、韓国側の発言内容が焦点になっていたはずですが、結局どのような発言になったのかについては、まるでわからない報道ばかりですね。
辛うじて、多少の事情が書かれているのが朝日記事です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150705-00000055-asahi-int明治の産業革命遺産、世界文化遺産に登録決定
朝日新聞デジタル 7月5日(日)22時48分配信
審議では、日韓それぞれが英語で発言した。日本側は徴用工について、本人の意思に反したという意味の「against their will」という表現を使って、植民地時代に朝鮮半島から連れてこられたと言及、厳しい環境で労働を強いられたなどとも述べた。また、こうした歴史を記憶するために、適切に対応すると表明した。
当初、韓国側の発言案に「強制労働」とあったため、日本側は当時は法令に沿った動員がされたとし、韓国での損害賠償請求訴訟など元徴用工をめぐる動きに悪影響を及ぼす恐れがあると反発。調整が難航し、当初予定された４日の審議は先送りされた。
関係者によると、調整の結果、韓国側が発言案を修正し、双方の発言内容について合意したという。登録が決まった後、岸田文雄外相は記者団に「徴用の問題は完全かつ最終的に解決されている」と日本の立場を述べた。
朝日記事によれば、結果として韓国側が日本側に譲歩した、ということになりそうですが、それでも結局、どんな発言がされたのか、についてはよくわかりません。
日本時間の夜明けにはもう少し詳報が出ることを願いたいものですが、“韓国による反日工作を安倍外交がはねのけた”的な大本営発表になるんだろうなぁ、とか思ってますので期待はしてません。
追記
NHKがもう少し詳細な情報を出しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150705/k10010139851000.html「明治日本の産業革命遺産」世界遺産に登録決定
7月6日 0時05分
世界遺産への登録が決まったあと、日本の佐藤地ユネスコ大使は「１９４０年代に一部の施設で大勢の朝鮮半島の人々などが意に反して厳しい環境下で労働を強いられた」としたうえで、「この犠牲者のことを忘れないようにする情報センターの設置など、適切な措置を取る用意がある」と述べました。このあと、韓国の代表団を率いるチョ・テヨル第２外務次官は、日本側が言及した措置について、世界遺産委員会に対し、確実に実行されるか検証するよう求めました。
しかし、やはり韓国側の具体的な発言はわかりません。日本側がこだわったという「強制労働」という言葉を使ったのか、日本側に譲歩して使わなかったのか、気になるところですが。
ところでこれに対する安倍首相のコメントからは、強制連行犠牲者に対する配慮などは微塵も感じられませんでしたが、まあ、日本政府が言う「適切な措置を取る用意」なるものがいかに期待のできないものであるか予測させるに十分ですね。
