“ほとんどこの法案の存立危機事態が適用されるようなことはないでありましょう”

NHKの「日曜討論「どうなる採決 改めて問う 安保法案」」(2015年9月13日)に対して「「同じ意見だと理解しやすいと言う意味」だという釈明は余計ダメでしょ」という批判記事を書きましたが、同じ番組について、もうひとつ批判したい点があります。

日曜討論「どうなる採決 改めて問う 安保法案」

戦後日本の安全保障政策を大転換する安保法案。国会審議は大詰めを迎えています。今、私たちは法案とどう向き合うべきか?各界の専門家が賛成・反対の立場から討論します。
岡本行夫,胗澤協二,細谷雄一,木村草太,【司会】島田敏男,【司会】中川緑

http://www4.nhk.or.jp/touron/x/2015-09-13/21/24953/1543184/

賛成派の岡本行夫氏と細谷雄一氏の両名とも言及していたのが、“存立危機事態などはほとんど起こる可能性はない”という点。だったら、その部分を修正削除しろよ、と思うのが普通だと思うのですが、司会はスルー。
もっと酷かったのが、岡本氏の“存立危機事態などはほとんど起こる可能性はない”から「こんなものは神棚に上げて祀っておけばいい」という発言。正直、これとダブって見えました。


劇画ヒットラー (ちくま文庫)*1

存立危機事態とは、自衛隊武力行使目的で海外派兵するための根拠になるものです。それをこんないい加減な認識で賛成しているわけですから呆れる他ありません。

*1:ブコメ指摘により出典追記 9/28