政治資金で1670万円分のバー通いはさすがに限りなく黒に近い灰色だろうに、問題ないとか擁護する連中がいるのね・・・

ブコメの件。
麻生財務相が2年間で1670万円を会員制バーに払っていた件。
“金持ちだから問題ない”とならないのは、これが政治資金だからです。

政治資金規正法

(基本理念)
第二条  この法律は、政治資金が民主政治の健全な発達を希求して拠出される国民の浄財であることにかんがみ、その収支の状況を明らかにすることを旨とし、これに対する判断は国民にゆだね、いやしくも政治資金の拠出に関する国民の自発的意思を抑制することのないように、適切に運用されなければならない。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO194.html

麻生財務相による1670万円分のバー通いが「民主政治の健全な発達」に寄与するか否かが問われるべきなのに、自民信者にはそれがわからないようですね。
税金ではなく献金だから問題無いともなりません。
自民党政党助成金をもらっていますから、麻生財務相のパー券売買などを経て税金は入っていますから、その点でまず間違っていますし、そもそも献金であってもそれを使って高級な会員制バー通いしているなら、献金自体が事実上の賄賂になり「民主政治の健全な発達」に反します。
問題が無いと断言できるのは、バー通いの費用が政治資金ではなく麻生氏個人のポケットマネーで出されていた場合だけです。

「高額な飲食費を一概にダメとはいえないが(略)」(有馬晴海氏)というのは確かにその通りで会合などで必要な場合もあります。金額や店舗だけで一概に違法と断ずることはできませんが、それでも他の議員と比べても突出してる場合は、その使途について問いただすのは当然です。有馬氏が「使い過ぎかどうかの判断を有権者ができるように、可能な範囲で会合の内容を発信する努力が求められる」と指摘しているのはまさしく正論です。

麻生氏、会員制バー通い1670万円 黒ずくめで店へ

光墨祥吾、矢島大輔
2016年11月28日11時55分
 政治家は、いったいどれほどの飲食費を政治資金から使っているのか。朝日新聞は、現職閣僚と各政党党首の28人の政治資金収支報告書について、2014年分と、25日までに公表された15年分を独自に集計。その結果、上位5人が1千万円を超えていた。
 首相在任時の08年、ホテルのバーや高級料理店通いが注目の的となった麻生太郎財務相。政治資金による飲食や会合費の支出額の合計(パーティー費用は除く)では、ほかの閣僚らを圧倒した。
 朝日新聞の集計では、麻生氏が代表を務める政治団体の支出は、この2年間で3873万円。そのうち1670万円を費やしたのが、東京・六本木にある会員制のバーだ。
 今月21日午後9時過ぎ、麻生氏はその店に現れた。帽子とマフラー、コート一式を黒色で統一し、少し離れた場所に止まった車を降りて、4階建て雑居ビル2階にある店に入った。店の入り口脇には白い花が飾られ、会員制を示す「メンバーズ」の文字がある。滞在したのは約3時間。ともに店を出た4人の男性に見送られ、車に乗り込んだ。
 麻生氏に事務所を通じて飲食費の支出について取材を申し込んだが、回答はなかった。
 支出額の合計で、3位となったのは稲田朋美防衛相。衆院当選4回ながら2度目の入閣の稲田氏は、年ごとに政治団体の支出が増えている。
 稲田氏の資金管理団体「ともみ組」の収支報告書によると、初当選後の06年の飲食会合費の支出はゼロだった。だが、行革担当相だった13年には367万円、自民党政調会長時代の15年は106件、693万円。高級フレンチや中華料理、ミシュラン一つ星を獲得した串かつ屋の銀座店への支出もあった。14年には、渋谷区の占いもできるバーもあった。
 稲田氏にも飲食費の支出について取材を申し込んだ。稲田氏の事務所は「政治資金は法令に従い適正に処理し報告している」とした。
 政治評論家の有馬晴海さんは、「高額な飲食費を一概にダメとはいえないが、政治資金には税金が入っているケースも多い。使い過ぎかどうかの判断を有権者ができるように、可能な範囲で会合の内容を発信する努力が求められる」と話す。(光墨祥吾、矢島大輔)

http://www.asahi.com/articles/ASJCT3W2SJCTUTIL015.html