いつも通りの人権意識ゼロの産経新聞です。
2012年5月に見つかった朝鮮人慰安所帳場人の日記に関する書籍をウヨに書かせて歴史修正といういつも通りの展開。
日記には、日本軍占領地でのバイタリティーあふれる朝鮮人の事業活動が随所に描かれている。慰安所の経営も彼らの事業の一つだ。朴氏は異国の地から宮城遥拝(ようはい)をし、慰安婦とともに開戦記念式に参加して皇軍の武運長久を祈る典型的な皇国臣民であった。慰安婦の強制連行に関わる記述も全くなく、「性奴隷」はおろか、「虐げられた朝鮮人」もこの日記には登場しない。
http://www.sankei.com/life/news/171223/lif1712230025-n1.html
基本的な事実として、慰安所帳場人は売春を管理していた側でいわば強制売春の加害者側ですから、自身が管理していた慰安婦らを性奴隷だとか、虐げていたとか直接的に表現するわけがないんですよね。
崔吉城氏は文化人類学者とのことですが、そんなことも理解できないのでしょうか。
ちなみに、安秉直氏は、同じ朝鮮人慰安所管理人の日記について以下のように評しています*1。
第二に指摘されるべき重要な問題は、動員された慰安婦らが戦地で「性的奴隷の状態」であったか否という点である。日記では、後方のシンガポールの慰安所の事例ではあるが、慰安婦らが慰安所で働く一連の過程において、当局から就業と廃業の許可を受けていた。この中で、就業許可については、様々な状況から見て、慰安婦が慰安婦として従事できない障害要因が無い限りは、問題なく下りたものと思われる。問題となるのは、廃業許可の方である。廃業許可について最も重要なのは、慰安婦に動員されるときの契約条件であったが、それは主に前借金に関わる内容であった。捕虜審問報告もこのことを強調していた。問題は、前借金を返済した場合も廃業が容易でなかったという点にある。事例の性格として多少曖昧なところはあるものの、ラングーンでは、兵站司令部が「夫婦生活をすることになって慰安所を出た」一富士楼の慰安婦に再就業するよう命令を出している。前述したように、戦地のビルマでは軍から廃業の許可が下りたとしても、再就業するよう容易に説得されたことが記されているのである。このように廃業に厳しかった理由は数多くあったと思われるものの、慰安所が軍編制の末端組織として編入されており、軍部隊と共に移動するしかなかったためではないだろうか。それにも拘らず、慰安婦らはいつも「醜業婦」として蔑視されていたのである。
http://www.naksung.re.kr/xe/index.php?mid=sepdate&document_srl=181713
このような軍慰安婦らの置かれていた上のような境遇を、「性的奴隷状態」と捉えても差し支えはないのではなかろうか。
慰安婦問題を否認する産経文化人などの論者は、性奴隷状態や強制売春の実態を否定する根拠として、兵士と結婚する慰安婦もいたことを挙げることがありますが、「兵站司令部が「夫婦生活をすることになって慰安所を出た」一富士楼の慰安婦に再就業するよう命令を出している」ことについてはどう考えているのでしょうか?
兵站司令部が結婚した元慰安婦に再就業を命じたのであれば、それはそのまま軍による売春強要ですよね。
まあ、人権意識をかけらほども持っていない産経新聞の記者には、全く理解できないでしょうけど。
「セックスや貞操への倫理から相手を非難すること」を否定したら喜ぶのは強姦魔だけですよね
著者は韓国に対して、はっきり苦言を呈している。「韓国が、セックスや貞操への倫理から相手を非難することは、韓国自身を語ることに繋(つな)がっている。…いつか本人に戻るブーメランのようなもの。ただちに中止すべきである」
http://www.sankei.com/life/news/171223/lif1712230025-n1.html
韓国にセックスや貞操への倫理から非難されるべき点があるのなら非難すべきですよね?崔吉城氏は、韓国が「セックスや貞操への倫理から相手を非難」しなかったら、韓国の非難されるべき点も不問に付されてラッキーとか思ってるんですかね?
だとすれば、崔吉城氏の人権意識の欠如は深刻なレベルだと言わざるを得ないんですが。
産経文化人ってこんなのばっかりですね。
2017.12.23 11:30更新
http://www.sankei.com/life/news/171223/lif1712230025-n1.html【編集者のおすすめ】慰安所の帳場人が残した「日記」に強制連行の記述なし…読み解いた学者が韓国に苦言 『朝鮮出身の帳場人が見た 慰安婦の真実』崔吉城著
「慰安婦問題」が収まらない。朝日新聞が慰安婦虚偽報道を撤回し、日韓合意がなされても沈静化せず。それどころか大阪市がサンフランシスコ市との姉妹都市解消を表明し、韓国国会が慰安婦の日を制定する始末。そんな状況下で出版されたのが本書だ。
韓国出身の文化人類学者である著者は、日本軍占領地で慰安所の帳場人をしていた朝鮮人、朴氏が残した日記を分析した。韓国では、日本軍による朝鮮人女性強制連行の決定的資料とされているもの。著者は戦後のバイアスのかかっていない日記原本にあたり、朴氏の足跡を訪ねて現地調査も行った。
日記には、日本軍占領地でのバイタリティーあふれる朝鮮人の事業活動が随所に描かれている。慰安所の経営も彼らの事業の一つだ。朴氏は異国の地から宮城遥拝(ようはい)をし、慰安婦とともに開戦記念式に参加して皇軍の武運長久を祈る典型的な皇国臣民であった。慰安婦の強制連行に関わる記述も全くなく、「性奴隷」はおろか、「虐げられた朝鮮人」もこの日記には登場しない。
著者は韓国に対して、はっきり苦言を呈している。「韓国が、セックスや貞操への倫理から相手を非難することは、韓国自身を語ることに繋(つな)がっている。…いつか本人に戻るブーメランのようなもの。ただちに中止すべきである」
著者は韓国でタブーとされている米軍慰安婦について述べ、韓国メディアから容赦ないバッシングを受けたが屈せず、本書でも学者としての客観的な姿勢を貫いている。(ハート出版・1500円+税)
ハート出版編集部 西山世司彦