박미향(パク・ミヒャン)の出自情報

石丸次郎の情報

モランボン楽団にいた若い娘」「張成沢が関係した人間の孫」
(「<北朝鮮>張氏親族また銃殺か 行政職員が伝える」2014.03.31、「「粛清の嵐」吹かせる金正恩(2)張成沢親族と関連者の処刑続く 有名俳優も」2015.05.26)

高英起の情報

「前駐スウェーデン大使のパク・クァンチョル氏」の「息子の嫁」「北朝鮮映画『ある女学生の日記』に主演した「清純派女優」」「夫の父である前駐スウェーデン大使のパク・クァンチョル氏が、張成沢氏と近しい間柄だった」
(「金正恩氏はなぜ「清純派」美人女優を抹殺したのか (1/2ページ)」2018.10.7、「北朝鮮の「清純派女優」はこうして金正恩に抹殺された」2018/12/15(土) 11:06 )

中央日報の情報

「처벌 이유는 박미향이 화폐 계혁 당시 숙청당한 박남기 전 노동당 계획재정부장의 친척이라는 이유라고 전해졌다. 」
(「[출처: 중앙일보] '한 여학생의 일기' 北 유명 여배우 사라진 이유가…」2013.08.17 17:39 )

「박남기 전 노동당 계획재정부장의 친척(박남기(パク・ナムギ、朴南基)労働党計画財政部長の親戚)」

北朝鮮駐英公使・太永浩(태영호)の情報

2016年に韓国に亡命した太永浩(태영호)はブログで박미향(パク・ミヒャン)が박광철(パク・クァンチョル・朴光哲)の娘(息子の妻)だと述べています。

박광철은 2013년 12월 초 북한으로 끌려가 외무성에서 추방되어 현재 평양시 서성구역 인민 위원회에서 일하고 있다.
박광철의 딸은 세계적으로도 유명한 북한 영화 ‘한 녀학생의 수기’의 주역배우 박미향이다.
이 영화는 국제 영화제에서도 상영되었다.
박미향은 시아버지가 처형된 후 남편과 어린 아들과 함꼐 수용소로 끌려 갔다.

バクグァンチョルは2013年12月初め、北朝鮮に連れて行かれ外務省から追放され、現在、平壌市西城区域の人民委員会で働いている。
バクグァンチョルの娘は、世界的にも有名な北朝鮮映画「た女生徒の手記」の主役俳優パク・ミヒャンある。
この映画は、国際映画祭でも上映された。
パク・ミヒャンは義父が処刑された後、夫と幼い息子に同収容所に連れて行かれた。

https://thaeyongho.com/2017/01/29/%EC%9E%A5%EC%84%B1%ED%83%9D%EC%88%99%EC%B2%AD%EC%82%AC%EA%B1%B4%EC%9D%B4-%EB%B6%81%ED%95%9C%EC%82%AC%ED%9A%8C%EC%97%90-%EB%AF%B8%EC%B9%9C-%EC%98%81%ED%96%A5/

話を総合すると・・・

박미향(パク・ミヒャン)はモランボン牡丹峰)楽団に所属し、カンヌで上映された2007年北朝鮮映画「ある女学生の日記」の主演女優で、2013年12月に北朝鮮に召喚された駐スウェーデン大使の박광철(パク・クァンチョル・朴光哲)の息子の妻で、金正日時代の2010年に失脚したとされる박남기(パク・ナムギ、朴南基)朝鮮労働党計画財政部長の親戚であり、「張成沢が関係した人間の孫」であるということになります。

しかし、まず駐スウェーデン大使の박광철(パク・クァンチョル・朴光哲)が張成沢と関係の深い人物であることは公開情報から明らかであるので、박미향(パク・ミヒャン)が박광철(パク・クァンチョル・朴光哲)の義理の娘であるならば、石丸情報の「張成沢が関係した人間の孫」という表現はおかしいですね。
また、音楽ユニットであるモランボン牡丹峰)楽団にカンヌ映画の主演女優が所属しているというのも、北朝鮮の芸能界の情報をよく知らないので何とも言えないものの違和感が残ります。

そもそも박미향(パク・ミヒャン)が粛清された時期も2012年8月なのか12月以降なのかわかりません。
박남기(パク・ナムギ、朴南基)に連座したのであれば、2012年まで無事だった理由がわかりません、박광철(パク・クァンチョル・朴光哲)に連座したのであれば粛清は12月以降でないと整合しません。

はっきり言えば、박미향(パク・ミヒャン)が粛清されたという情報自体、検証されているとは言えず、伝聞のつぎはぎを裏も取らず整合も取れないまま垂れ流されたもののように思えます。

実際、北朝鮮関連の報道では、현송월(玄松月・ヒョン・ソンウォル)のように銃殺されたと報じられながら*1後日健在が確認*2されたような事例もあります。
北朝鮮報道についてはそういうレベルの信頼度だと思っておく必要がありそうです。

参考:북한의 숙청과 처형에 관련된 보도를 모조리 믿어서는 안 되는 이유(2015/05/19、Nick Robins-EarlyThe Huffington )



*1:2013年8月

*2:2014年5月