「戦争なんか起こるわけがない」という主張の前提条件

「戦争なんか起こるわけがない」という論調には、普通は前提条件があります。それは「こちらが余計な挑発をしなければ」という条件です。挑発を繰り返せば、いずれ戦争は起きます。当たり前の話です。だから挑発するような言動を戒め冷静に対応を、と反戦団体などが常日頃から訴えてきたわけです*1

なので今回の尖閣諸島をめぐる情勢に対して「「戦争なんか起こるわけがない」という楽観は常に危険」などと言うセリフは、余計な挑発を繰り返した人たちに向けるべき言葉としては正しいですが、そういう文脈で発している人は見かけませんね。
今回の件について言えば、「尖閣購入」を主張した石原都知事やその募金に応じた粗忽者や支持者、うかつに老極右に対抗した民主党政権が、「戦争なんか起こるわけがない」という楽観を抱えたお花畑だということになります。

*1:そういった言動を散々Disって、挑発行為を容認・推奨してきたような人たちが、いざ緊張の度合いが高まると、「ほら見ろ、やっぱり戦争が起こりそうじゃないか!」と囃してて反戦団体をDisる。厚顔無恥とはこのことでしょうね。