何はともあれ死なすという選択肢を取らなかったことは良かったと思う

この件。

「育てることができません…」へその緒ついた女児を医院前に放置

産経新聞 11月13日(木)11時0分配信
 13日午前6時20分ごろ、兵庫県新温泉町細田の医院の玄関に、生後間もない女児が放置されているのを家人が見つけ、兵庫県警美方署に通報した。女児は鳥取市内の病院に搬送され、命に別条はなく元気だという。美方署は保護責任者遺棄の疑いで調べている。
 同署によると、女児はへその緒がついた状態で、裸のままキルティング地の布にくるまれ、白いかごに入っていた。「育てることができません。お願いします」と書かれた手書きのメモも入っていたという。
 医院は湯村温泉の近くにあり、発見当時、人通りは少なかったが、家人が新聞を取りに出て気づいた。
 13日朝は冬型の気圧配置が強まり、隣接する香美町の気温は今季最低の6・1度を観測した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141113-00000512-san-soci&pos=4

もちろん捨てること自体辛い話ではありますし、命に別状なかったのも結果論だと言えなくはありませんが、それでも親*1が、子どもを死なすという選択肢を取らなかったこと自体はせめてもの救いだと思います。
「育てることができません。」と親に思わせた環境について詳細はわからないにしても考えるべきでしょうね。
産経記事の最後の一文は意図がよくわかりません。寒くてひょっとしたら死んでいたかも知れないと印象付けたいのかも知れませんが、それに何の意味があるんでしょうかね。

*1:最初「母親」と書こうとしましたが、別に母親とは限らないと思い直し「親」としました。しかし、最初に「母親」だと思ったのはそういう先入観が自分の中にあるからだろうなとぞっとしました。