2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

通州事件に関する初期の日本側報道・証言(村尾昌彦大尉夫人の場合)

村尾昌彦大尉夫人の1937年7月31日時点(事件2日後)の証言が、東日大毎特電として発信されています*1。 鬼畜も及ばぬ残虐 東日大毎特電 1937年7月31日 通州反乱保安総隊顧問、村尾昌彦大尉夫人が頭に包帯をして顔その他に傷を受け、30日深夜、命からがら冀東…

通州事件における民間人殺害状況の考察

前回書いた経緯からわかるとおり通州事件における民間人殺害は、1937年7月29日早朝の冀東政府や日本軍・領事館警察関係者の監禁・殺傷事件と正午前ごろの一般民間人の監禁・殺傷事件の二つの様態があります。 第一の冀東政府・日本軍・領事館警察関係者の監…

通州事件/通州(通県)起義の経過

なかなか本筋に入れず、3回目に突入。 1回目:通州事件/通州起義 2回目:通州事件/通州(通県)起義の背景 - 誰かの妄想・はてな版今回ようやく本筋の通州事件に入ります。 まず、事件の時系列を簡単に見てみましょう。参考としたのは寺平忠輔氏の「盧溝橋事…

通州事件/通州(通県)起義の背景

通州事件/通州起義の続き。 通州事件直前までの話です*1。 北平総攻撃の準備行動 一般的に盧溝橋事件直後は(北支限定での)対中戦争については日本政府が積極的であり、軍部は消極的だったとも言われます。郎坊事件、広安門事件などの中国側からの挑発の結…

通州事件/通州起義

通州事件は、1937年7月29日に起きた冀東防共自治政府所属の保安隊が国民政府側に起って反乱を起こした際、通州城内に居住していた日本人・朝鮮人の民間人を殺害した事件です。犠牲者数は200人強で、大虐殺と言って構わないレベルですが、通州事件の5年前に起…

ひどい豹変

週刊ポストの記事です。 記事の書き手が同一ではないですが、同じ週刊誌で、こうも違うものかと。 週刊ポスト2011年7月8日号 出生率増効果のあった子ども手当 日本の将来のために必要 NEWS ポストセブン 6月27日(月)16時5分配信 東日本大震災の復興財源をめ…

徴兵制の話2

実はid:sionsuzukaze氏の2度目のエントリーに対するものを書いていたのだが保存に失敗して消えてしまったので、記憶に頼って再現しつつ、3度目のエントリーへの返事とする。何か長々と書いておられるのですが、2度目のエントリーの趣旨は、アメリカやドイツ…

脱原発解散に備えた動き?

どこまで本気かわからない脱原発を争点とした解散総選挙。 政治の対立軸が民主VS自民ではなく、菅首相VS原発維持派となっている観がありますね。脱原発路線を明言できない自民党はもちろん与党民主党もまた脱原発路線には舵を切れないため、議院内閣制にして…

徴兵制に関する話

ブクマだけでじゃ言葉不足になるので、エントリーに挙げておきます。id:sionsuzukaze氏の最初のエントリはとにかくまとまりがなく何が言いたいのか分からなかったのだが、私が問題視して「無理解」と評したのはこの部分。 また第十八条規定に至っては、「奴…