日本軍

重慶爆撃(五三、五四大轟炸)に関する報道

日中戦争中の1939年5月3日と4日に、日本海軍航空隊の爆撃機が重慶を爆撃し、中国側に死者3991人、負傷者2,323人の犠牲者が出ました。建物の被害は4889棟、被災者は約20万人とされています。さすがに当時の臨時首都であり、南京のように日本軍に占領されもし…

対米戦争開戦時の日本陸軍の展開状況

78年前の1941年12月8日、当時日中戦争の泥沼にはまっていた日本はさらに対米戦争を始めるという国家的自殺行為に突入しました。 対米開戦当時、日本陸軍がどのように展開していたかとざくっとまとめてみます。1941年11月頃の地域別の師団数等はこんな感じ。…

1944年から敗戦までの日本陸軍師団数の推移(歩兵師団)

1943年末の時点で、日本陸軍の歩兵師団数は70個に達しています。 太平洋戦争開戦時(1941年12月)から1943年までの日本陸軍師団数の推移 四単位師団が2個、三単位師団が58個、独立歩兵大隊から成る治安師団が10個という内訳です。 四単位師団 G1D, 7D 三単位…

太平洋戦争開戦時(1941年12月)から1943年までの日本陸軍師団数の推移

1941年12月 「日中戦争開戦(1937年7月)時から太平洋戦争開戦(1941年12月)の日本陸軍師団数の推移」で見た1941年12月時点の日本陸軍師団の状況ですが、総数51個師団、うち三単位師団が44個、四単位師団が7個でした。 師団名に対応する歩兵連隊は以下の通…

日中戦争開戦時(1937年7月)から太平洋戦争開戦時(1941年12月)までの日本陸軍独立混成旅団数の推移

1937年7月時点 2個独立混成旅団(独混1旅、独混11旅) 1937年9月 1個独立混成旅団。 独混11旅を第26師団に改編。 1938年2月 5個独立混成旅団。 独混2旅(独歩1〜5)、独混3旅(独歩6〜10)、独混4旅(独歩11〜15)、独混5旅(独歩16〜20)の4個旅団を編成。 …

日中戦争開戦(1937年7月)時から太平洋戦争開戦(1941年12月)の日本陸軍師団数の推移

備忘用として。 1937年7月時点 17個師団(近衛師団、第1師団、第2師団、第3師団、第4師団、第5師団、第6師団、第7師団、第8師団、第9師団、第10師団、第11師団、第12師団、第14師団、第16師団、第19師団、第20師団)

柳条湖事件当時、日本国民は「暴戻支那」に怒り、熱狂して戦争を煽った

昭和日本の国策を歪め破滅へと突き進むきっかけの一つとなった事件に、満州某重大事件と呼ばれる張作霖爆殺事件(1928年6月4日)と満州事変の発火点となる柳条湖事件(1931年9月18日)があります。いずれも関東軍による謀略事件ですが、当時、張作霖爆殺事件…

「可能性」どころかそれこそ公文書に記録されている話

ネトウヨ・極右勢力による策謀の成果であった「はだしのゲン」閉架化が、反戦勢力からの反撃で無効化されてしまい地団太を踏んでいる産経新聞は、「「偏った思想の宣伝道具」「知る自由保障が役割」 「はだしのゲン」制限撤回に賛否」と題するプロパガンダ記…

海南島・仏印の日本軍支配に関する記述

「慰安婦たちの太平洋戦争」(山田盟子、光人社、1992/2/26、第7刷)より少しの紹介です。 (P126-127) 海南島にはそれら海軍慰安所えびすなどのほかに、台湾慰安婦を十五、六人おいた陸軍の「蓬莱」慰安所などもあったし、松鶴園という慰安所もあった。な…

日本軍の軍紀が厳正だったという幻想

1944年6月時点の陸軍内の認識です。 「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C12120518000、陸密綴 昭和20年(防衛省防衛研究所)」 陸密第二五二五号 将校等ノ廉潔心昂揚ニ関スル件陸軍一般ヘ通牒 昭和十九年六月十九日 陸軍次官 富永恭次 最近将校(陸軍文官…

廠窖虐殺事件

江南殲滅作戦における日本軍による虐殺事件 - 誰かの妄想・はてな版の続き的な話。廠窖虐殺事件は日本語読みなら「しょうこうぎゃくさつじけん」でしょうが、日本ではあまり知られていません。中国側では「廠窖惨案/厂窖惨案」、英語だと「Changjiao massacr…

表になくても化学兵器たり得る例

化学兵器禁止条約の表に載ってないから白燐弾は化学兵器じゃないとかのたまっているおっちょこちょいな某軍オタと愉快な信者たちが跋扈しておる今日この頃*1。調べ物の途中で拾った情報をあげてみます。化学兵器禁止条約の眼目はイラクの化学兵器でしたが、…

イザベラ・バード「朝鮮紀行」より、日清戦争時の日本軍・日本人

朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫) 日本軍が入ってきて、住民の大部分が逃げ出したのを知ると、兵士は家屋の木造部をひきはがした。往々にして屋根も燃料やあかりに使った。そして床で燃やした火を消さずに去るので、家屋は焼失した。彼ら…