家族

フレンドリーペアレント条項を採用しないのが世界的潮流?

こういっている人がいまして。 佐藤かおりとともにあゆむ会‏@satokaoritomo2 【親子断絶防止法はDV促進します】相手のDVや虐待を主張して敵対する親には、親権を渡さないというフレンドリーペアレント条項は、弊害が多く採用しないのが、もはや世界的潮流で…

宿泊付面会交流の実施状況の日豪比較(オーストラリア 49.2%、日本 6.9% の違い)

日本とオーストラリアの面会交流の実施状況を比較するとこんな感じになっています。 面会頻度(%) 日本(2011) オーストラリア(2012-2013) 月2回以上 6.9 47.8 月1回 11.1 7.0 年1回*1 17.1 13.9 それ以下/皆無*2 64.9 23.8 オーストラリアの2012-13年の…

同感な話

大塚氏によるこういうツイート。 大塚玲子@定形外‏@ohjimsho そーだな、いまふつうに結婚してる人にこそ考えてほしい。ふうふなんて、いつ何があるかわからない、そのときに、どっちか一方が、子どもとまるで会えなくなる可能性が十分にある制度のもと、わ…

オーストラリア家族法2006年改正以降の面会交流の状況

「「オーストラリアの親子断絶防止法は失敗した―小川富之教授(福岡大法科大学院)に聞く(千田有紀) 」での小川教授発言で違和感のある場所について。 2つ目。 最も残念なことは、このような法律を作っても、面会交流は全体としては大きな増減はありませんで…

オーストラリア家族法2006年改正における虐待リスクの潜在化と2011年後の改正による改善の措置について

「「オーストラリアの親子断絶防止法は失敗した―小川富之教授(福岡大法科大学院)に聞く(千田有紀) 」での小川教授発言で違和感のある場所について。 ーオーストラリアでは、親子断絶防止法に似た法改正があったと聞いています。まず紹介していただけますか…

“オーストラリアでは別居親側に虐待に関する悪魔の証明を求めている”という小川富之教授説は間違ってると思うのだけど・・・

千田有紀氏のインタビューで小川富之教授がこういうことを言っています。 オーストラリアの親子断絶防止法は失敗した―小川富之教授(福岡大法科大学院)に聞く 千田有紀 | 武蔵大学社会学部教授(社会学) 12/12(月) 6:36 (略) ーそれでは2011年の法改正は…

オーストラリア家庭裁判所サイトに掲載されている離婚後養育計画の作成の際に考慮されるべき原理

千田氏の「オーストラリアの親子断絶防止法は失敗した―小川富之教授(福岡大法科大学院)に聞く(千田有紀 | 武蔵大学社会学部教授(社会学) 、12/12(月) 6:36 )」と言う記事が例によって恣意的に感じましたので、オーストラリアの家庭裁判所のサイトをち…

ハーグ拉致条約と親子断絶防止法案

まあ、どーでもよくはないかも。 ハーグ拉致条約については2011年5月20日に菅政権が批准方針を閣議決定しています*1。その前年2010年には日本による子どもの拉致を非難する米下院決議1326号が提出(5月)・決議(9月)されていますが、2010年11月13日の日米…

大塚玲子氏による打越さく良弁護士に対するインタビュー(1)の件。

「「親子断絶防止法」はどう修正すべきなのか? 弁護士・打越さく良さんに聞く(1)(大塚玲子 | ライター、編集者、ジャーナリスト 、2016年11月22日 15時0分配信 )」の件。打越弁護士の話は当初の親子断絶防止法反対派に見られたような全否定の態度では…

子への虐待を理由として親が子との面会を停止される場合の手続き

児童虐待の可能性がある場合、それを発見した人は、児童虐待防止法第6条に基づき、公的機関に通告する義務があります。 (児童虐待に係る通告) 第六条 児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを市町村、都道府県の設置する福祉事務…

離婚後面会交流が原則義務化されるべきだと考える理由

2010年に起きた大阪二児置き去り死事件が個人的に最も大きな理由です。 もし元夫(二児の父親)による面会交流がせめて月一回の頻度でも義務化されていれば、ほぼ間違いなく二児を助けることができた事件です。 (2010年6月9日頃に置き去りにし、6月下旬に二…

「書面による取決め」は養育費の支払い率を向上させる

平成23年度全国母子世帯等調査結果報告 表17−(3)−7 母子世帯の母の養育費の受給状況(離婚の方法別) (H23年(2011年)) 総数 協議離婚 その他の離婚 養育費取決あり総数 協議離婚 その他の離婚 総数 1332 (100.0) 1106 (100.0) 226 (100.0) 502 (100.…

面会交流の実施率は「書面による取決め」だけでは向上させるのに不十分

前回の「「書面による取決め」は養育費の支払い率を向上させる」という記事では、取り決めの有無によって、養育費の支払率が格段に変化することを示しました。取り決めが無ければ、ほとんど0%だった支払率が取り決めがあると50%程度に上昇し、支払皆無率(「…

「父親が自分の子どもと接触し続けることが困難な理由」(スザンネ・シュトロバッハ)

Susanne Strobach(スザンネ・シュトロバッハ)*1「離婚家庭の子どもの援助」(日本語版2007年)の記載。 (P14-15) 父親が自分の子どもと接触し続けることが困難な理由 「日常的な父親は、子どもと一緒に医者に行く。日曜日だけの父親は、お菓子を買いに行…

“子どものために”というならば、両親がいかに離婚後も育児協力していくかという視点で語られるべき

2004年にオーストリアのSusanne Strobach(スザンネ・シュトロバッハ)*1によって執筆された「離婚家庭の子どもの援助」(日本語版は2007年)の記載。 離婚家庭の子どもの援助 (P9-10) 離婚という状況下で、どのように子どもを支援すればよいか? 何が起こ…

フェミニストこそがこの発言を批判すべきだと思うのだが・・・

千田氏がこんなことを言っています。 千田有紀‏@chitaponta 本当の愛情は子どもと離れて暮らしていてもちゃんと衣食住足りて幸せかどうかを気にかけることだと思います。面会交流が養育費の対価とかって、そんな面会交流に何の意味がと思いますよね。 17:59 …

“強度のストレスを与えられる相手”が子を連れ去った場合について考えてみるべき

よくある主張。 千田有紀‏@chitaponta 面会交流、とくに共同親権に疑問をもったきっかけは、正直にいうとそれを主張されていらっしゃるかたたちが少しでも意見が違うと執拗に攻撃、粘着してくることで、これはパートナーがこういう態度なら大変で成立しない…

ブコメに返信

id:kaanjun さん宛 法案の不備を指摘しているんだから、守られるべき権利が守られるように法案を書き直せばいいだろう。何を言っているんだ。 kaanjunのコメント 2016/10/29 13:37 http://b.hatena.ne.jp/entry/305989406/comment/kaanjun 法案のどこがどう…

「DV案件でも面会交流させています」ってのはどういう根拠に基づくんだろう?

千田氏がこんなことを言ってまして。 千田有紀‏@chitaponta 離婚後に子どもに会えずに長年辛い思いをされてきた方たちがいらっしゃり、これまでその思いを元に運動されてこられたことは素晴らしいことだと思うのですが、ここ数年は裁判所でむしろDV案件でも…

“面会交流なし6割、養育費不払い8割”という話

千田氏の記事に対する突っ込みを続けます。 現在面会交流を行っていない親子は、6割だという。しかし養育費を支払っていない親は8割である。原則的に、面会交流の権利は、養育費の支払いとリンクしてない。つまりお金は払わないのに、子どもに会うというのは…

親子断絶防止法案に反対している人たちが、子どもと引き離されている親の権利はどのように守られるべきだと考えているのかわからない

多分、子どもと引き離されている親は全てDV加害者だとみなす暗黙の前提を共有しているのではないかと思うんですが。 まず、以下の2点は最低限押さえておくべき視点です。 ・子どもと引き離される親がDV加害者とは限らない ・子どもと引き離される親が父親と…

離婚後の親子関係に関する法整備について日本はアメリカより40年近く、親子交流の在り方に関する社会の認識はそれ以上に遅れている

「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド 」で主人公トラヴィスは離婚経験者で、前妻ライザが監護している息子クリスと面会交流を行っています。元夫婦・親子間、そして現在の恋人とその連れ子との関係が複雑に絡み合って物語が展開します。これは現在のアメリ…

そもそも千田氏は「父母の離婚等の後における子と父母との継続的な関係の維持等に関する法律案」をちゃんと読んだのだろうか?

前回の続き。 千田氏は続く記事「離婚した親に求められる覚悟―親子断絶防止法の問題点(2)」でこんなことを言っています。 お金で愛情は買えないが、子供の成長のために必要なお金を払うというのは、立派な愛情表現である。それなのになぜ、この法案に養育…

子どもと引き離される親をDV加害者と決め付ける千田氏の主張は容認しがたい

改めて言うまでもありませんが、私は自民党に対して批判的です。自民党の異常な保守・極右思考には賛同できない点が多々あります。しかし、親子断絶防止法案については基本的に賛成の立場です。その辺は以前、子の連れ去りに関するハーグ条約に関連した記事…

議員の育児休業に関する件

別の件で話題になっている宮崎謙介衆院議員(自民党)が妻の2016年2月の出産予定にあわせて1〜2ヶ月の育児休業を希望した件について。 基本的に父親も育児休業を取りやすくすべきという意見には賛成です。 簡単な方法としては、衆議院規則第185条2にある「出…

暴力行為等処罰法の適用や逮捕はやりすぎだと思う

この件。 2歳児にたばこ吸わせた疑い FBで動画公開、父親逮捕(2015年11月16日22時44分) 2歳児に喫煙させ動画掲載、父親と少女を逮捕(読売新聞 11月16日(月)23時10分配信) 2歳児にたばこ 父親ら逮捕 動画投稿も(11月17日 0時47分) 2歳児たばこ:…

何はともあれ死なすという選択肢を取らなかったことは良かったと思う

この件。 「育てることができません…」へその緒ついた女児を医院前に放置 産経新聞 11月13日(木)11時0分配信 13日午前6時20分ごろ、兵庫県新温泉町細田の医院の玄関に、生後間もない女児が放置されているのを家人が見つけ、兵庫県警美方署に通報した。…

ハーグ条約初の運用

まずは日本から母親が連れ去った子どもを日本に返還するよう命令が出たようです。 文面からは日本人と外国人の国際結婚ではなく、日本人同士の夫婦らしいです。 <ハーグ条約>7歳児 日本に戻すよう初の返還命令 毎日新聞 7月29日(火)11時58分配信 国境を越…

これは事実として父子関係があったかどうかで判断すべきで血縁の有無とか関係ない

このニュース。 「<DNA鑑定>最高裁で弁論…法律上の父子関係取り消せるか」 Yahooコメント欄がバカな指摘であふれるのは見慣れた光景ですが、誰が悪いかとか不倫に罰則をとかバカ丸出しなのや、DNA鑑定優先ありきのコメントとか、これは家裁事件ですので…

舛添氏に関する記事の一部についての指摘、補足

石原慎太郎氏のような救いがたいレイシストを10年以上も都知事に戴き続けた都民が、過去から何一つ学ぶことなく懲りずに選んだ舛添氏に関する記事ですが、違和感のある部分について指摘しておきます。 記事内容に関しては、基本的に舛添氏の人間性を疑うよう…