家族

この事件の被告の近親に関して重視すべきは養育費ではないと思う。

「大阪二児置き去り死事件で考える「子育てに失敗した女」への罰 - messy|メッシー」のブクマを見てて、少し思ったことです。被告が周囲のサポートを得られなかったという点を知って、当初の報道に見られた非道な母親像を払拭するのは良いことだと思います…

出産しない夫婦に対して法的保護は無用と主張する産経

巨大なお世話だ、という感じ。 「最終的に日本も」「家族制度が崩れる」 米最高裁の同性婚支持判決に国内は賛否 2013.6.28 00:00 同性婚の権利を支持する米連邦最高裁の判決。日本の同姓カップルの人々やその関係者は、どう捉えているのか。 「うれしいし、…

単純な厳罰化には反対

最後の一文「被害者保護の仕組みも整えたい。早期に適切な援助を受ければ回復も早いことが分かっている。性暴力被害者ワンストップ支援センターを沖縄にも早急に設立したい。」や強姦致傷被害者が「裁判員裁判を避けたいがゆえに傷害の事実を伏せることもあ…

ようやく、といった感じですが、これからが大事

ハーグ条約関連法が成立し、年度内に日本がハーグ拉致条約加盟国として発効する見通しになりました。 ハーグ条約、年度内発効へ…関連法が成立 国際結婚が破綻した夫婦の子どもの扱いを定めたハーグ条約加盟後の国内手続きを定めた関連法は12日午前、参院本…

確かに余計なお世話だけど

この件。 <女性手帳>政府、配布見送り 「余計なお世話」批判で 毎日新聞 5月28日(火)11時29分配信 政府は28日、若い女性向けに妊娠・出産の知識を広めるため導入を検討していた「女性手帳」(仮称)の配布を見送る方針を固めた。女性を中心に「国が個人…

遺産相続の法的問題から見る尊厳死

「尊厳死」というのも何だか定義が曖昧なような気がしますので、単純に賛否を表せないのですが、自分としてはもし法制化するならば、っていう案はあります。 患者の病気に回復の見込みがなく、延命治療が無ければ生存できず、かつ意思の疎通が不可能と医師が…

父のこと

このブログでは特に私自身の個人的な話はしてこなかったのですが、直近の出来事に思うところがありましたので少しだけ書いておきます。私の父は1937年3月の生まれで、戦争中は食べ物がなくサツマイモばかりだったそうです。父の父、つまり私の祖父は放蕩者で…

不管黒猫白猫、捉到老鼠就是好猫

ハーグ条約は、菅政権時代の2011年5月に批准する方針で閣議了解しています。 ハーグ条約締結に向けた準備について 本日の閣議で、ハーグ条約の締結に向けた準備を進め必要となる法律案を作成することについて了解をいたしました。本条約については、子の福祉…

「親に会えない」悪影響

この問題の基本を押さえていない人が多いので、紹介。 2011年12月21日の山形新聞朝刊掲載の記事です。 山形新聞「提言」 「親に会えない」悪影響 : 離婚後も子供の福祉が第一、分離の現状 早急に是正 東北公益文科大 講師 益子行弘 菅内閣が今年5月、国際…

政局の犠牲

2012年11月16日20時50分. 衆院解散で91法案・7条約が廃案 ハーグ条約など 衆院解散で16日に幕を閉じた臨時国会では、赤字国債を発行するための特例公債法など10本の法律が成立した。野田佳彦首相が突然の解散に踏み切ったことで審議時間が足りず、共…

別居親と引き離された子どもの気持ち

両親の離婚により、別居親と引き離された方のブログに以下のように述べられています。 −−−−−−−いきなり、引き離された、悲しい気持ち。 でも、それを消化する事が出来ない日々。 自分が原因じゃない、トラブルに巻き込まれて、苦しむ日々。 受け入れれない事…

産経新聞がこき下ろしているので、未来の党の公約を見てみた。

産経がこき下ろしているのなら期待できるかも、とかいう逆張り。 とは言え、実際に国会に充分な影響力を持つ議席数は確保できないでしょうから、次期政権党が一部でも採用することを望むしかないわけですが。 ちなみに私は、与党以外の政党の公約であっても…

米上院決議に見る親による子の連れ去り行為の影響

(日本語訳は、Kizuna Child-Parent Reunion - 上院決議543による) Whereas the abduction of a child by one parent is a heartbreaking loss for the left-behind parent and deprives the child of a relationship with 2 loving parents; 一方の親による…

アメリカ上院による対日非難決議

ネットをざっと見た感じ、2012年12月4日に議決された米上院決議第543号に関する日本語のニュースが皆無でしたので、記事にしときます。 内容は、ハーグ条約(国際的な子の奪取の民事面に関する条約)に関するものです。 Whereas, in 2011, those 941 cases i…

コメントへの返事

以前の記事にコメントされた内容に対して返答です。 当該記事は、片親引き離し症候群(PAS)をうそだと決めつけ、その根拠に挙げた「アメリカ心裡学会(APA)がPASを否定されている」と主張が、虚偽であることを指摘しています。 実際には、APAの主張は、単…

右翼と共同親権推進の悪魔合体を回避した件

自民党・民主党などの議員を含む、拉致問題を口実に北朝鮮敵視外交・在日朝鮮人差別を推進する連合*1の人たちが、アメリカに拉致問題での協力を求めに行って、ハーグ条約に絡む離婚後の日本人親による子どもの拉致についての協力をアメリカ側から求められ、…

自民党右翼議員がアメリカへ物見遊山

歴史修正主義者の自民党の竹本直一、古屋圭司衆院議員と山谷えり子、塚田一郎参院議員が、わざわざアメリカまで行って現地市長に従軍慰安婦否定論を叫んだものの軽くあしらわれたようです。 米国の慰安婦追悼碑、日本の政治家が撤去要求 中央日報日本語版 5…

伊藤和子弁護士による「「片親引き離し症候群」のうそ」のうそ

前回のNHKコラムに対する批判をきっかけに少しウォッチしたところ、伊藤和子弁護士のやり口が結構見えてきました。 まあ、離婚・親権関連しか見ていませんので、ヒューマンライツナウはどうなのかは知りませんけど。「片親引き離し症候群」(PAS:Parental A…

法的措置のハードルの問題

id:tikani_nemuru_M 離婚時の親権問題。養育費と面会交流は論理的には別だが、実際にはリンクしている。養育費支払は法的に認められた話というのはわかるが、実際に法的措置をとるにはハードルが高く、不払いがまかり通っているのも事実 2012/04/10 http://b…

親子引き離しの事例

ハーグ条約で何が問題かを知るためには、そもそも離婚後の親子関係が日本ではどう扱われているのか知る必要があります。 その根幹は「離婚は縁切り」という思想で、親子間にもそれを適用し結果として子どもと別居親との引き離しを容認しています。そのため共…

ハーグ条約反対派の主張の問題点

NHKの「視点・論点 「"ハーグ条約"子どもの利益を第一に」」という記事が2012年02月14日に出ています。 弁護士の伊藤和子氏による記事ですが、ハーグ条約批准反対派の意見で、DVから逃れるのは当然だという主張です。実際に深刻なDVに瀕している場合は同意で…

ハーグ条約に対する態度に関しては実は日弁連が一番差別的だったりする

前回批判した伊藤弁護士と同じ立場でハーグ条約に反対しているのがハーグ「子の奪取」条約の批准に慎重な検討を求める市民と法律家の会です。 賛同者には、上野千鶴子氏などが名を連ねています*1が、見てわかるとおり女性の権利を守る系の団体です。これら女…

やや丁寧な回答

id:sakidatsumono 大筋では納得するが、そんなに会う権利で養育費の吊り上げが出来るんだったら、なんでこんなに養育費を踏み倒す父親が多いのさ。 2012/04/04 id:shea これはこれで問題だが、アメリカの話抜きなら、養育費不払いが罷り通る方が離婚家庭子供…

若干の回答

思った以上に反響があったのでできる範囲で回答します。 悪意とか皮肉とか id:ken409 日本も共同親権に移行させたほうが望ましいのではと考えさせられる記事。ただ、日本の現行システムに対する悪意が随所に顔を覗かせているところが、読んでいて不快感を感…

子どもの拉致大国・日本

北朝鮮による拉致とは性質が違うとは言え、子どもを連れ去られた当事者から見れば日本による子どもの拉致も北朝鮮と変わりません。アメリカの団体からは、北朝鮮は5人の拉致被害者を帰国させたが、日本は一人も帰国させていない、と非難されたこともあります…

やっぱりザル法

離婚届:面会の仕方、養育費分担の新チェック欄…4月から 未成年の子を持つ父母が離婚する際に、子との面会交流の仕方や養育費の分担を取り決めるよう明文化した改正民法が4月に施行されるのに伴い、法務省は、離婚届の書式に新たな項目を設けることを決め…

日本政府が拉致に直接関与していなくとも非難される事例

従軍慰安婦問題でなぜ日本政府が非難されるか理解できない人には以下の事例も理解できないでしょう。 Japan – The Grinch That Stole My Children Friday, December 16th, 2011 Japan is a country with a heart two sizes too small. It is the only countr…

ハーグ条約国内法関連

前々回の記事に以下のようなブクマを頂きました。 id:kazuau 例外的な条件で拒否できると法律に書かれるならば、争いになったときの立証責任は拒否する側にあるから、恣意的な運用はできないんじゃないかな。 2011/10/09 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hate…